活動予定
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電池製造技術分科会とは
プロジェクト型分科会の一つである。スタート時よりリチウムイオン電池をターゲットに高性能化や大容量化の研究開発を行ってきたが、発火現象事故の発生などにより大きな方向転換を迫られている。今後、安全性、耐久性、低コスト化などを目指した次世代電池に如何に粉体工業技術の展開が図れるかを探ることとなる。
専門分野における現在の技術レベル、今後の動向と分科会活動について
電気自動車用電池の開発は、政府補助金が豊富であった中国において活発であり、100社以上の電池メーカーがひしめき、電池製造装置の新設も多く、活況を呈していた。しかし、最近では、補助金が打ち切られ、電池メーカーの淘汰が進んでいることや、製造装置の国産化が奨励されていることなどから、電池製造装置マーケットが縮小しつつある。一方、ドイツ自動車メーカーのEV化推進の流れや、自然再生エネルギーの電力貯蔵の必要性から、EU域内に電池工場を新設する動きが活発であり、大きな電池製造装置マーケットが生まれつつある。ただ、EU域内において、EV及び電池、電池材料、装置などを調達して、雇用を守りたいという政策があるので、日本からの継続的な調達はあまり期待できない。今後発展しそうな市場は、自国でEV産業、電池産業を立ち上げたいと考えている東南アジアやインドなどの国々であり、これらの国々との交流や情報交換を活発にする必要がある。
当年度事業計画の概要と運営方針
- 中期活動テーマ
1)次世代自動車やエネルギー貯蔵システムのキーコンポーネントである、電池や燃料電池、キャパシタなどが抱える諸課題を解決するための技術開発に関する講演会を企画。
2)電池の安全性や耐熱性、長寿命化、低コスト化、高容量化、高出力化などのブレイクスルーを図るための、電池技術や材料技術、製造技術に関する講演会を企画。
3)電池分野で、粉体技術を中心とした異業種連携の場を提供し、次世代電池の早期実用化を支援。 - 2020年度の事業計画の概要と運営方針
リチウムイオン電池の分野では、可燃性の電解液を用いない、固体電池の分野で開発が活発に進められ、次世代の車載用電池として、実用化が期待されている。固体電池の製造装置については、まだ開発中であり、電池製造分科会として、集中して取り組むべき課題である。また、ポストリチウムイオン電池の開発動向についても、製造装置に求められる課題について調査を進めておく必要がある。現行の車載用リチウムイオン電池についても、高性能化と低コスト化に向けて、材料改良と電池改良が進められており、それに対応した製造装置の改良が求められる。会員の皆様方に、適宜、最新の情報を提供できるような運営としたい。
世話人
コーディネータ | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 境 哲男 |
副コーディネータ | 東京大学 | 堤 敦司 |
代表幹事 | 赤武エンジニアリング(株) | 秋元 祐 |
副代表幹事 | (株)セイシン企業 | 佐藤 高公 |
副代表幹事 | (株)パウレック | 堀越 勝 |
幹事 | 日本スピンドル製造(株) | 浅見 圭一 |
ホソカワミクロン(株) | 出雲 俊彦 | |
(株)ダルトン | 岩崎 祥司 | |
プライミクス(株) | 神野 丸男 | |
(株)タナベ | 木村 正人 | |
東洋ハイテック(株) | 根本 滝郎 | |
澁谷工業(株) | 山田 正 |
ロードマップ
こちらよりご覧ください