電池製造技術分科会

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電池製造技術分科会とは

プロジェクト型分科会の一つである。スタート時よりリチウムイオン電池をターゲットに高性能化や大容量化の研究開発を行ってきたが、発火現象事故の発生などにより大きな方向転換を迫られている。今後、安全性、耐久性、低コスト化などを目指した次世代電池に如何に粉体工業技術の展開が図れるかを探ることとなる。

専門分野における現在の技術レベル、今後の動向と分科会活動について

1) EVや電池、材料の分野では、この10年の低コスト化競争の結果、中国メーカーが高いシェアを有している。ただ、欧州や米国などでは、中国製EVや電池の使用を規制しつつあり、日本や韓国の電池メーカーにとっては、大きなチャンスになっている。一方、中国側は、高いシェアを有する黒鉛材料などの輸出規制を開始しており、電池材料の調達網の再構築も必要となっている。
2) EVの普及に伴い電池資源が不足する課題があり、電池の完全リサイクル技術の実用化とともに、希少資源を用いない次世代電池の実用化も重要となっている。
3) 電池製造コストの低減のためには、電池製造プロセスの根本的な変革も必要であり、多くのベンチャー企業が活発に活動している。日本において全固体電池の実用化と、電池製造技術の大変革を主導できることを期待したい。

当年度事業計画の概要と運営方針


  1. 中期活動テーマ
    1)全固体電池などの次世代EV用LIB電池の開発状況と粉体技術についての情報収集。
    2)ポストLIB電池として実用化を目指す革新的二次電池と粉体技術についての情報収集。
    3)商用車や船舶、飛行機などの電動化に使われる水素・燃料電池とその粉体技術についての情報収集。

  2. 2024年度の事業計画の概要と運営方針
    1)全固体電池の材料技術と製造技術に関する情報収集。
    2)次世代電池の開発状況と新材料技術に関する情報収集。
    3)電池リサイクル技術の開発状況と法的規制などに関する情報収集。



世話人

コーディネータ 国立研究開発法人産業技術総合研究所 妹尾 博
副コーディネータ 東京大学名誉教授 堤 敦司
代表幹事 (株)パウレック 堀越 勝
副代表幹事 (株)タナベ 木村 正人
副代表幹事 東洋ハイテック(株) 根本 滝郎
幹事 (株)堀場製作所 安藤 嘉健
幹事 ホソカワミクロン(株) 出雲 俊彦
幹事 (株)ダルトン 岩崎 祥司
幹事 プライミクス(株) 神野 丸男
幹事 日清エンジニアリング(株) 嘉村 徹也
幹事 日本スピンドル製造(株) 橘田 直正
幹事 (株)セイシン企業 高坂 容平
名誉コーディネータ 国立研究開発法人産業技術総合研究所 境 哲男

ロードマップ

活動報告

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