混合・成形分科会

活動予定

混合・成形分科会とは

混合・成形分科会では、粉体の混合・混練・成形に係わる『温故知新』と『最新技術』をテーマに見学会や講演会を企画している。また、粉体混合・成形がキープロセスである製薬・製剤技術やセラミックスの成形技術などの混合・混練・成形の各状態の評価方法確立などを目指している。

専門分野における現在の技術レベル、今後の動向と分科会活動について

・均一混合・混練技術:付着・凝集性の高い粉体や微量成分の均一混合・混練など混合・混練物の多様化,多品種少量生産と言ったニーズに対応して,装置の複合化・多機能化や精密制御が求められている。そのためにシミュレーションなどを活用した装置設計が進められている。今後は高度センシング技術の組み込みが模索されてる。
 
・混合・混練操作の自動化:労働人口の減少などを背景にした人手不足や人間による汚染などを防止する観点からも粉体操作の無人化、自動化が求められている。ロボット技術、AIやIoTを利用した混合・混練操作の自動化はこれからの大きな潮流である。一例として,製薬の連続生産化がある。バッチ生産に比較して、製造にかかる時間や人手を減らすことができ、人的ミスの低減も期待でき、信頼性の高い品質保証が可能になることが利点である。これらを背景に今後,自動化、省人化のための混合・混練制御技術、評価法が益々重要となる。
 
・高度に制御された成形:成形時の形状変化を抑えたニアネットシェイピングが求められており、精密に制御された成形操作と微細混合や表面改質、粒子径分布や粒子形状などの粒子設計は成形操作の精密化・高度化や成形時の障害抑制技術として重要である。今後はこれら化学的,機械的条件に加えカーボンニュートラル(CN)的見地からの最適化も求められるようになることが予見される。
 
・混合・混練・成形状態の評価方法の標準化:精密化,自動化,CN的見地から,成形体などの特性・品質をその原料粉体や混合・混練物の特性などから予測することが求められる。その為に混合・混練状態の適正な評価手法を開発する必要がある。分科会でも混合,混練,成形に関する評価方法を整理検討必要がある。 

当年度事業計画の概要と運営方針


  1. 中期活動テーマ
    1)粉体の混合・混練・成形に係わる『温故知新』と『最新技術』をテーマに、最先端事業への取り組みや技術の伝承などについての情報提供の場となるような、工場見学会や講演会を計画する。
    2)IoTやAIを活用した自動化システムが、混合・混練・成形の最先端技術にどう反映されているか注目していく。
    3)粉体技術者養成講座を通じた教育にも注力し、粉体技術専門講座の開催も目指す。

  2. 2023年度の事業計画の概要と運営方針
    1)見学をさせてもらえる企業・工場はまだ少ないため、幹事会社・装置メーカーでの見学会や他の分科会との共同開催も視野入れて、2023年度もリアルでの分科会開催を計画していく。
    2)粉体技術者養成講座は、幹事会社の負担軽減を図り、規模を少し縮小するが、引き続き実施していく。
    3)専門講座の来年度実施に向けて準備を始める。

世話人

コーディネータ 名古屋工業大学 藤 正督
副コーディネータ 法政大学 森 隆昌
代表幹事 (株)徳寿工作所 朝日 正三
副代表幹事 (株)栗本鐵工所 藤井 淳
幹事 (株)ツムラ 石丸 順之
幹事 新東工業(株) 小田木 克明
幹事 大平洋機工(株) 斎藤 博
幹事 (株)ダルトン 島田 英明
幹事 シオノギファーマ(株) 六車 嘉貢
名誉コーディネータ 兵庫県立大学名誉教授 鈴木 道隆

ロードマップ

活動報告

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