粒子積層技術分科会
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粒子積層技術分科会とは
本分科会は目的指向技術系分科会の一つとして、粉体の積層技術に関する情報の収集・啓発を行うことを主体として活動している。特に実用化において直面している課題や共通的な基盤技術を取り上げることで、粉体積層プロセスの開発と改善に繋がる情報発信を目指す予定である。専門分野における現在の技術レベル、今後の動向と分科会活動について
湿式プロセスでは、燃料電池、リチウムイオン電池、全固体電池の電極スラリーや、異方性ナノセルロース分散液など、内部構造を持つ複雑流体の塗布乾燥プロセス解析が活発である。例えばオルソゴナルスーパーポジション(OSP)を用いたせん断粘度と動的粘弾性の同時測定により、カーボンブラックスラリー中の粒子凝集が時間スケールの異なる二段階で進む事例が最近報告されている。粒子凝集時間と工程時間の大小関係に応じて、異なる粒子積層が生じ得るならば、凝集構造の時間変化を深く理解することで工程改善へ繋がることが期待される。乾式プロセスではおもに積層前処理技術としての気相分散・分級技術のナノ粒子への適用が注目されている。これらの分散・分級技術と粒子衝突法の組み合わせによって得られるナノ粒子積層膜の機能化の促進が重要課題である。特に、バイオ系材料への適用が注目されており、抗菌剤や光触媒などの乾式コーティングにおいて、ナノ粒子成膜技術の応用展開が期待される。
さらに両プロセスに共通の課題として、異方性粒子の配向制御、粒子積層過程の可視化・計測法の開発、並びに、積層メカニズムの解明が挙げられる。今後は、乾式および湿式ナノ粒子膜形成技術のハイブリッド化、精密多層膜形成技術、3D成型技術、粒子積層シミュレーション技術、マテリアルズ/プロセスインフォマティクス(MI)の活用技術などの開発が重要である。
当年度事業計画の概要と運営方針
- 中期活動テーマ
1) 湿式および乾式粒子積層プロセス技術の応用例と課題に関する最新情報の収集と発信
2) 粒子積層技術の工学的体系化を指向した情報収集とその発信
3) 粒子積層状態及び積層過程の評価、粒子集積(配列制御)に関する情報収集と発信
- 2023年度の事業計画の概要と運営方針
1) 湿式および乾式粒子積層プロセス技術の応用例と最新情報の収集と見学会、講演会の開催
2) 粒子積層技術の工学的体系化を指向した情報収集及び講演会の開催
3) 粒子積層状態及び積層過程の評価、粒子集積(配列制御)に関する情報収集と講演会の開催
世話人
コーディネータ | 九州工業大学大学院 | 山村 方人 |
副コーディネータ | 金沢大学 | 瀬戸 章文 |
代表幹事 | (株)村田製作所 | 中尾 修也 |
副代表幹事 | (株)日清製粉グループ本社 | 中村 圭太郎 |
幹事 | (株)ヒラノテクシード | 金子 二雄 |
幹事 | キヤノン(株) | 木曾 盛夫 |
幹事 | ホソカワミクロンワグナー(株) | 木村 尚司 |
幹事 | 日本化学工業(株) | 田邉 信司 |
幹事 | 日東電工(株) | 保井 淳 |
ロードマップ

活動報告
2023年7月25日
合同分科会報告(粉砕&粒子積層技術)

2023年2月8日
粒子積層技術分科会 報告

2022年7月14日
粒子積層技術分科会 報告

2022年2月14日
粒子積層技術分科会 報告
