造粒分科会

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造粒分科会とは

造粒分科会では、さまざまな工業分野における優れた造粒技術を中心に紹介し、他分野での技術革新に応用できるよう期待して技術的な討論を企画、実施している。特に造粒技術は人間の感性に依存する部分が多いため、実運転における困難性や経験則的な手法と理論的な分析整理の上に確立した「技術・運転手法」を紹介していく方針である。

専門分野における現在の技術レベル、今後の動向と分科会活動について

造粒操作とは,粉体材料の形態をコントロールして,バルクハンドリング(偏析、圧密、流動、溶解、崩壊、輸送、保全等)の向上及び新しい機能性を付加することを目的とした単位操作である。一般的に造粒は、バインダーにより粒子間相互作用力をコントロールした湿潤状態の凝集体のビルドアップ型成長過程であるが、昨今、粉体材料のナノ粒子化が進むため、単純なビルドアップだけでなく、粒子の付着力を利用した複合化などによる表面改質などを利用した機能性物質創製や香り・味・触感など人間の感覚に関わる物性の付加なども視野に入れる必要性がある。さらに、造粒品質や生産生向上のために連続化、複合化、再循環化などプロセス制御が高度化するため、シミュレーションやIOT技術の導入、造粒物の評価技術や測定技術においては、in situ計測やソフトセンサー技術の進歩が加速している。これまでのマクロスケールからメソスケール,ミクロスケールシミュレーションへの研究開発が推進されている。AI、IOT、MI技術の導入により、プロセスの最適化および複合化が期待されている。
造粒技術における昨今の課題は,造粒物の多機能化複合化に伴い粉体原料特性が多様化するため,求める造粒物特性にあわせた造粒装置の複合化の開発が求められている。

当年度事業計画の概要と運営方針


  1. 中期活動テーマ
    1)会員が業務上で取得したい情報の提供。ユーザーニーズとそれに答えるメーカーの技術・開発の努力を有効に繋げる。
    2)造粒による有用な複合材料の創生アプリケーションと様々な最新、ユニークな造粒技術、造粒装置の紹介。

  2. 2024年度の事業計画の概要と運営方針
    1) 造粒をテーマにした施設見学会。最先端である、全固体電池や連続造粒を行っている大学研究室を計画
    2) 造粒をテーマにした技術討論会。テーマ、未定。


世話人

コーディネータ 中央大学 村瀬 和典
副コーディネータ 関東学院大学 武井 孝
副コーディネータ 大阪公立大学 仲村 英也
代表幹事 (株)ダルトン 小泉 一郎
副代表幹事 (株)アーステクニカ 石井 隆司
幹事 (株)奈良機械製作所 石川 優太朗
幹事 日本アイリッヒ(株) 小川 嘉康
幹事 フロイント産業(株) 栗田 雄二
幹事 ライオン(株) 志波 徹朗
幹事 (株)菊水製作所 萩原 隆裕
幹事 (株)栗本鐵工所 藤井 淳
幹事 (株)パウレック 松井 航

ロードマップ

活動報告

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