バイオ粒子プロセス分科会

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バイオ粒子プロセス分科会とは

人類の生活において、バイオ粒子は大気環境から生産プロセスの現場まで、必ずと言ってよいほど関係しており、個々に積極的な利用やトラブルの解決が試みられているが、それらは経験的に対処されているのが現状である。そこで本分科会では、バイオ粒子が関係する課題を抽出すると共に、「バイオ粒子プロセス」という新領域に挑戦する。

専門分野における現在の技術レベル、今後の動向と分科会活動について

・バイオ粒子が関わるトラブル対策では、殺菌、滅菌、除菌、防菌、防腐といった抗菌・抗ウイルス技術が重要で、分野ごとの要求レベルに応じた様々な技術が開発されている。例えば、瞬間加圧加熱・減圧技術を用いた食品粉体殺菌技術、金属ナノ粒子を用いた表面処理技術、気泡を用いたノンケミカル洗浄技術などが挙げられる。
・バイオ粒子の性状評価には既存の計測技術が利用できる。パンデミックをもたらしたCOVID-19や、生体内で情報伝達を担う細胞外小胞などのバイオナノ粒子に対応した計測技術として、レーザー照射による可視化とトラッキング技術が開発されている。
・バイオ粒子は化学反応を常温・常圧で触媒する能力があり、主に環境分野で機能性粒子としての活用が試みられている。例えば、汚染水からの重金属イオンの吸着材、都市鉱山からの貴金属・レアメタルのリサイクル技術が挙げられる。また、植物の細胞壁から取り出されたセルロースナノファイバーは、天然素材で軽量かつ高強度という特徴を生かして幅広い分野での応用が進んでいる。
・植物病害の防除を目的に散布される農薬のうち、目的病菌に到達するのは0.1%以下と言われている。解決策として、農薬原体のナノ化やキャリア粒子への封入による送達効率の向上が検討されており、ドローンを用いた農薬散布と併せたスマート農業への貢献が期待されている。

当年度事業計画の概要と運営方針


  1. 中期活動テーマ
    1)医薬・食品等の製造プロセスから資源循環、環境浄化、クリーン化まで幅広い分野において、微生物やウイルスなどの生体や生体関連物質を「バイオ粒子」と捉えた新しい側面からの関連する課題や技術に関する最新情報の収集と発信
    2)バイオ粒子プロセス技術の微粒子工学的体系化

  2. 2024年度の事業計画の概要と運営方針
    1) 第1回分科会 ライオン(株) 平井研究所にて見学会・講演会を開催
    2) 第2回分科会 湿式プロセス分科会との合同で(株)神戸酒心館での見学会・講演会を開催




世話人

コーディネータ 大阪公立大学大学院 野村 俊之
副コーディネータ 広島大学 荻 崇
代表幹事 日本たばこ産業(株) 片山 和彦
副代表幹事 日清エンジニアリング(株) 秋山 聡
幹事 オリエンタル酵母工業(株) 奥野 昭一
幹事 ライオン(株) 柿澤 恭史
幹事 第一工業製薬(株) 佐飛 峯雄
幹事 (株)NBCメッシュテック 長尾 朋和
幹事 (株)竹中工務店 萩原 誠
幹事 味の素(株) 長谷川 和宏

ロードマップ

活動報告

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