2024年2月20日

2024年2月6日、株式会社フジワラテクノアートにおいて、「バイオ粒子の産業利用」をテーマに第2回分科会を開催しました。
中島田様（広島大学教授）より「発酵工業の歴史と概要」と題し、醸造からアミノ酸等の発酵生産技術による発酵工業への発展、そして遺伝子工学にもとづくバイオテクノロジー時代、といった時代の流れとともに進化する微生物による食品や化学品の大量生産技術について、具体例を交えた解説をいただくとともに、近年のSDGsに向けた、メタン発酵によるバイオマス発電技術やカーボンリサイクル技術に関する取り組みについてご紹介いただきました。非常に幅広い内容を分かりやすくご解説いただき、発酵工業の概要を学ぶ大変貴重な機会となりました。
 
㈱フジワラテクノアート様には、業界トップシェアを誇る「固体培養装置」について解説をいただくとともに、試験用の小型通風式固体培養装置の見学と、実機として世界最大級の半径２０ｍにもおよぶ超大型の固体培養装置の製造現場を見学させていただきました。また、「微生物インダストリーを共創する」をビジョンに新たな価値創造を目指して取り組まれている粉体殺菌装置「SONIC STERA」についても、その原理や特徴を解説いただくとともに、試験機の見学をさせていただきました。いずれも、「バイオ粒子」を中心に、試験機からスケールアップまでのプロセス開発に取り組まれており、非常に興味深い内容でした。
 

本分科会の開催案内はこちらよりご確認いただけます。