赤とんぼと揖保川

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これから8月にかけて、暑さもピークになります。
それでもお盆前になると、夕暮れ時は少し涼しくなり、赤とんぼも見られ
童謡「赤とんぼ」が頭に浮かびます。
「赤とんぼ」の歌詞は、兵庫県龍野(現たつの市)出身の
作詞家 三木露風が作ったもので、
たつの市の白鷺山公園には「赤とんぼ」の歌碑があり、
その東側には揖保(いぼ)川が流れています。
さて、この白鷺山ですが、昔は粒丘(「いひぼをか」と読みます)
と呼ばれていたようです。
この名前、実は1300年前に編纂された播磨国風土記
に出てくる地名なのです。
風土記によると、この地を支配していた
在地の神さまが外来の神さまと
土地争いをする中、丘に登って食事をした時、
急いでいたため口から飯粒(いひぼ)を
こぼしたのでその丘を粒丘(いひぼをか)と呼び、
そばを流れる川を揖保(いぼ)川と呼ぶようになったとのことです。
あまり粉体と関係がない話のようですが、
民俗学の分野では、風土記の争いの記述は
北播磨の山地を源とする川に流れて来る
粉体=砂鉄の獲得争いを反映したものと言われています。
(2014年7月メルマガより)

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