月月粉
「月月粉」、これは何の名前かお分かりになりますか?
読みはYueh Yueh Fungで、
日本では夏とあまり関係が無いと思われています。
しかし、アイルランドには”The last rose of summer”
という民謡(日本名は”庭の千草”)もあります。
ということで、上の答えはバラの名前ですが、
このバラはオールドローズと呼ばれる種類に分類され、
名前からわかるように中国系です。
四季咲きなので夏でも見られるかも知れません。
花は直径8~10センチ、八重でピンク、
樹高は1m足らずです。
「月月粉」の意味は「永く続くピンク」、まさに名前のとおりです。
中国系のバラには「月月粉」の他に
「一棒粉」、「粉粧楼」、「香粉連」など
「粉」の字が付いた名前のものがあり、
これらはすべてピンクの花を咲かせます。
中国語ではピンクのことを「粉紅色」と書くそうで、
ここからピンクのバラには「粉」のついた名前が多くなったようです。
ところで、漢和辞典を見ると「粉」の文字には
石灰粉の意味もあり、そこから白色を指すこともある
と書いてありました。
白色と紅色を混ぜるとピンクになる
という中国語は合理的ですね。
(2013年8月メルマガより)