半夏生

おなじみの粉体=小麦粉を使った代表的な食品であるうどん、
うどんの日が7月初めにあるのをご存じでしょうか。年によって
7月1日なったり、2日になったり、変わります。変わる理由は、
うどんの日を夏の最初の雑節、半夏生(はんげしょう)の日と
しているからなのです。そして、半夏生は夏至の日から11日目
ということになっていて、その夏至は年ごとに動くため、うどん
の日も動きます。
この半夏生は、その年の田植を終わる日でもあり、この日には
天から毒気(有害浮遊粒子?)が降るといい、井戸に蓋をして
農作業を休む日でしたが、麦の収穫期にもあたり麦粉、小麦粉と
関係がある日でもあります。
近畿地方では、この日に蛸を食べる風習が残っていますが、
もう一つ、つぶし小麦と、もち米を混ぜて搗いた小麦餅にきな粉
をまぶして半夏生餅として食べる地域もあります。関東地方でも、
半夏生に小麦餅を搗き、焼き餅にして食べる風習があるようです。
さらに、讃岐うどんで知られる香川県讃岐地方では、半夏生の頃
にうどんを打って食べるという風習があり、これに因んで7月初め
の半夏生が「うどんの日」として制定されたそうです。
(2016年6月メルマガより)

PAGE TOP