スポーツと粉

毎年1月15日に一番近い日曜日、京都の三十三間堂では
通し矢の行事が行われます。
江戸時代までは何本の矢を射ることができるかを競って、
最高は一昼夜で一万本以上の記録があったそうです。
最近では通し矢ではなく、「弓の引き初め」が主となり、
成人を迎えた若い女性が大勢参加します。

和弓では、矢を射る時に右手の指を保護する
ユガケという皮手袋のようなものを着けますが、
さらに、その上にギリ粉というすべり止めの粉を塗ります。
松脂を煮詰めて固めたものをすり鉢や乳鉢で粉にしたものです。
もみ殻の炭の粉を混ぜることもあります。
また、左手にはふで粉という粉を付けることもあるようです。

このようなすべり止めの粉は多くのスポーツでも使われてます。
よく知られているところでは、野球のピッチャーが使う
ロジンバッグがあります。
この中に入っている粉は炭酸マグネシウム、松脂粉、
高分子樹脂粉の混合粉です。
他には体操、重量挙げ、陸上の投てき競技などでも
使われますが、炭酸マグネシウムが主成分のようです。

受験シーズンも本番、お知り合いに受験される方おられましたら、
これらのすべり止め粉をプレゼントされてはいかがでしょうか。
多くはスポーツ用品店で買えますよ。
(2014年1月メルマガより)

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