土用の丑の日と粉山椒

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今年(2017年)は7月25日と8月6日の2回も土用の丑の日がある珍しい年です。
この日にウナギを食べようと思いますが、最近の不漁、値段が心配です。

さて、ウナギの蒲焼といえば、粉山椒を欠かすことができません。
たまたま実がなる山椒の木が庭にあり、さらに山椒の木で作った
伝来の擂粉木もあったので、昨年春から今年の土用の丑の日を
目指して粉山椒作りに挑戦しました。

山椒は4月に新芽、5月に小さな花、6月に黄緑色で球状の実が付き、
夏には直径5mmほどの深緑の実になります。
秋口になると棘に気を付けて実を収穫、洗った後1ヶ月余り陰干し、
乾燥した実から茶色の皮を剥ぎ取りました。これが、粉山椒の原料です。
ガラスコップ2杯の実から、その1/4くらいの量の皮しか採れません。

風が冷たくなり、湿度が下がると粉砕です。
皮を少しずつ擂鉢に入れ山椒の木の擂粉木で時間をかけて粉砕、
味噌漉し網でふるい分け、粒子径300um以下の粉山椒にしました。

力と時間をかけての粉砕で、固いといわれる山椒の木製の擂粉木も
擂り面が摩耗しています。山椒の実と山椒の木の粉が混じった粉山椒です。
木の粉混じりとはいえ、香りも上々です。
正月にはおせち料理に使用、試食も済ませました。問題なしです。

そして、いよいよ7月、土用の丑の日も間近。
密閉したガラスの小瓶の中で自家製の粉山椒が出番を待っています
(2017年7月メルマガより)

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