「豆粉(きなこ)地蔵」と花見
お花見の季節が近づいてきました。
関西の方、限定になるかもしれませんが、粉+花見の紹介です。
場所は、平忠度(たいらのただのり)が
「さざなみや 志賀の都はあれにしを 昔ながらの山桜かな」
と詠んだ滋賀県大津市の長等山(ながらやま)です。
京阪電車「浜大津」駅から国道161号線を京都に向かって約50m、
右側に「三井寺力餅」という看板の掛った明治2年創業という
瀟洒な店があります。
一口大の餅を3つほど串に刺して、
たっぷりの青きな粉をまぶした、この「力餅」。
その舌触り、味、一度食べたら忘れられません。
これを買ってください。
そして、さらに京都方向に徒歩10分足らず。
京阪電車「上栄町」の小さな駅の側から
車1台が漸く通れる山道を5分ほど登ると、
間もなく近松寺というお寺が見え、その手前に
「豆粉(きなこ)地蔵」という掛け額の小さなお堂があります。
中にはお地蔵様らしからぬ石仏の坐像が。
聞けば、自分の食べたきな粉をお地蔵様にも
食べていただくと頭がよくなるそうです。
そこで、先ほど買った「三井寺力餅」の包みを開いて食べ、
きな粉をお地蔵様の口に塗ってから、
道なりに長等山に向かい桜見物となります。
この道、裏道で、まさに穴場、
勝手に「きな粉・花見ルート」と名付けて楽しんでいます。
粉体関係者にもお勧めです。
(2015年3月メルマガより)