最新情報フォーラム④ 「リチウムイオン電池の最新動向と次世代電池について」
10:00〜10:40 次世代電池の現状とそれに向けた産総研の取り組み
(国研)産業技術総合研究所
エネルギー・環境領域 電池技術研究部門 電池システム研究グループ 研究グループ長 妹尾 博 氏
リチウムイオン電池の次世代として、ナトリウムイオン電池や多価カチオン電池、全固体電池など様々な電池が提案されている。これまで殆どの電池系の研究に携わってきた演者の知見をもとに、次世代電池の現状と課題、展望について解説する。さらに、それに向けた企業と産総研との共同研究の成果についても紹介する。
10:40〜11:20 層状・岩塩型酸化物材料の合成と電池応用
横浜国立大学大学院 工学研究院 教授 藪内 直明 氏
リチウムイオン蓄電池の高性能化・低コスト化が求められている。既存電池ではニッケルベースの層状酸化物材料が用いられているが、さらに電池のコストを削減するためにはニッケルを利用しない電極材料が求められている。本講演では酸化物系の新しい電極材料の研究動向について紹介する。
11:20〜12:00 リチウムイオン二次電池向け機能性バインダーの技術開発
日本ゼオン(株) 総合開発センター 機能性材料研究所 所長 園部 健矢 氏
リチウムイオン二次電池の車載用途への拡大に伴い、セルの大型化、高容量化等が進み、さらに生産性向上や低コスト化の技術開発が進んでいます。用いられるバインダーは、セル製造に係るプロセス機能のみならず、そのセル機能の向上に貢献する重要な部材と認識されています。本発表ではこれら機能性バインダーの技術開発について述べます。