会長挨拶

一般社団法人日本粉体工業技術協会の第43回定時総会および2024年度第2回理事会での審議により、本年度から第13代会長を拝命いたしました角井寿雄です。就任にあたり、一言ご挨拶申し上げます。

当協会は2021年に創立50周年を迎え、この半世紀にわたり、粉体技術の開発および普及を通じて粉体関連工業の発展に寄与してまいりました。具体的には、東京と大阪で開催される国際粉体工業展、多数の講習会やセミナー、分科会による最新技術の調査・情報交換など、多岐にわたる活動を行ってきました。

2020年以降の新型コロナウイルス禍においては、オンラインを取り入れた国際粉体工業展のハイブリッド開催や、講演やセミナーのオンライン配信などを通じて、最新の粉体技術情報の提供や意見交換の場を設けてまいりました。さらに、より充実した協会へと進化するために、国際粉体工業展の名称をPOWTEX®と改め、当協会ホームページを全面的にリニューアルしました。

最近では、世界情勢が大きく激変し、SDGsの観点からの社会的課題解決が求められる中、技術革新はAIなどの新たなデジタル技術を含み日々進化しています。このような状況下で、粉体技術および当協会を取り巻く環境も大きく変化しています。粉体技術は、食品、薬品、消費財、材料、エネルギーなどの幅広い分野で重要な役割を果たしており、今後もその重要性は増すばかりです。しかしながら、他分野の技術との融合がますます求められる時代に入りました。このような新たな変化に、当協会は素早くかつ適切に対応し、自己も変革を遂げていく必要があると考えています。

当協会の会員は、大企業から専門技術中堅企業、ベンチャー企業、そして高度な専門技術を持つ個人会員まで幅広く構成されています。この多様性を活かし、会員の皆様との「対話」を通じて、今後の50年を見据え、持続可能な社会の実現に向けて貢献できるよう努力を続けてまいります。

2024年5月

一般社団法人 日本粉体工業技術協会
代表理事 会長 角井寿雄

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