活動報告

トップページ > 活動報告 > 分科会活動 > リサイクル技術分科会 > H26年度第2回リサイクル技術分科会 報告

H26年度第2回リサイクル技術分科会 報告

2014年9月11日

平成26年9月9日(火) 第2回リサイクル技術分科会が開催されました。 今回は 三菱マテリアル株式会社 九州工場 にて「セメント製造と都市ごみ焼却灰資源化プラント」の見学と 、「北九州スマートコミュニティ創造事業」である、八幡東区東田地区「スマートコミュニティセンター/CEMS」、「日鉄住金テックスエンジ/BEMS」、 「水素エネルギー館」を見学させていただきました。

  • スマートコミュニティセンターにて
    スマートコミュニティセンターにて
  • 日鉄住金テックスエンジ/大型畜電池前にて
    日鉄住金テックスエンジ/大型畜電池前にて
  • 三菱マテリアル/セメントキルンの前にて
    三菱マテリアル/セメントキルンの前にて
  • 三菱マテリアル/異物の多い焼却灰の前にて
    三菱マテリアル/異物の多い焼却灰の前にて

■見学会1: 「セメント製造と都市ごみ焼却灰資源化プラント」

見学先:三菱マテリアル株式会社 九州工場(黒崎地区)

福岡県内外の自治体より「都市ごみ焼却灰」を受け入れて、異物除去、金属

回収を行い、水洗浄によって脱塩処理を行いセメント原料として資源化するプラントを見学した。

都市ごみ焼却灰の埋立処分から、資源リサイクルへ切り替えることは、自治体の埋立処分場不足の解消にも繋がり、循環型社会構築にも貢献することとなる。

都市ごみ焼却灰受入可能量は、年間3万トン。

水洗により脱塩するが、その排水は、北九州市皇后崎浄化センターにて処理される。洗浄後の焼却灰は、同社の「黒崎地区」と「苅田地区」の両セメント工場にて原料として使用される。

 

■見学会2: 「北九州スマートコミュニティ創造事業」

見学先:八幡東区東田地区「スマートコミュニティセンター/CEMS」

「日鉄住金テックスエンジ/BEMS」

「水素エネルギー館」

北九州市八幡東区東田地区は、面積120ha、就業者数約6000人、居住者数約

900人、進出企業は約210、年間来街者数約1000万人。

政府の新成長戦略に位置づけられる日本型スマートグリッドの構築と海外展開を実現するための取組みである、「次世代エネルギー・社会システム実証」を行う地域について国が公募し、全国4地域の一つとしてこの地区が選定された。

実施主体としては、北九州市、新日鐵住金(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、富士電機(株)、 (株)安川電機、日鉄住金テックスエンジ(株)などで構成されている。

CO2の削減目標としては、市内標準街区と比較して、2014年までに2005年比50%減としている。

取組みの特徴としては、

  1. 電力の需給に応じて電力料金を変化させるダイナミックプライシングの実証。
  2. 通信機能や他の機器の管理機能を持つ高機能電力メーターであるスマートメーターの大量導入。
  3. 工場の生産プロセスから発生する副生水素や、工場の廃熱などをエネルギーとして地域で利用。
  4. 太陽電池や燃料電池などの直流で発電する電源を有効に活用できる直流電流住宅などの整備。
  5. 市民、学校、来訪者等に対する効果的な環境学習システムの整備。

特に、注目されたのは、時間帯によって、電気料金を変える方式。前日の夕方4時に翌日の時間帯による電気料金を各利用者に公表する。真夏の午後などエアコンの使用量が増える時に、電気料金を極端に上げることにより、利用者は設定温度を下げたり、また外出して涼を得るなど工夫する。

「スマートコミュニティ」「スマートグリッド」とは?
ITを活用して電力の需給の最適化を図り、電力の安定供給を実現するための送配電線網が、「スマート(賢い)グリッド(送電網)」。欧米では今後の成長戦略に位置づけ、各地で実証事業や試験導入が行われている。また、スマートグリッドなどの電力だけでなく、熱エネルギーの有効利用や交通システムも含め、人々のライフスタイル全体を視野に入れた社会システムが「スマートコミュニティ」。

すでにこの地区では、30%のCO2削減街区となっている。

PAGE TOP