活動報告

食品粉体技術分科会 報告

2023年11月29日

  • キューピー株式会社様より工場の施設説明など
    キューピー株式会社様より工場の施設説明など
  • ①株式会社IHI 大淵様のご講演
    ①株式会社IHI 大淵様のご講演
  • ②株式会社竹中工務店 横山様のご講演
    ②株式会社竹中工務店 横山様のご講演
  • ③株式会社 マツシマメジャテック 重枝様のご講演
    ③株式会社 マツシマメジャテック 重枝様のご講演
  • 集合写真
    集合写真

2023年11月10日、2023年度第2回食品粉体技術分科会を開催いたしました。今回は「食品工場における環境配慮技術(自動化、脱炭素、SDGs等)」をテーマとして、キユーピー株式会社神戸工場にて施設見学の実施と関連技術の講演を行いました。
 
●キユーピー神戸工場について
キユーピー株式会社 広報CSVチーム坂東様より、キユーピー様の概要説明と神戸工場の施設概要、見学施設について御紹介頂きました。また、キユーピー様株式会社 生産技術課 今泉様より、7工場で最初にCO2ネットゼロを達成した「神戸工場 CO2ネットゼロ工場」について御説明頂きました。キユーピー神戸工場では使用する電力を「実質再生可能エネルギー100%」へと切り替え、使用する蒸気についても、燃料由来の温室効果ガス排出分をJ-クレジットで購入されました。この取り組みにより、使用エネルギー由来で発生する「温室効果ガス排出量」と再生可能エネルギーやJクレジットに含まれる「温室効果ガスの削減量・吸収量」について、「温室効果ガス排出量」-「温室効果ガスの削減量・吸収量」=差し引きゼロとなり年間約3,680トンのCO2排出量を削減したことを御説明頂きました。
 
●施設見学
キユーピー株式会社様神戸工場に併設されている「マヨネーズ」及び「ドレッシング」の各製造ラインの見学を行いました。ドレッシング及びマヨネーズ製造ラインの原料、資材の供給と製品出荷への搬送について導入された自動化技術について実際の製造ライン上部やライン真横の臨場感のある見学ルートから説明を受けました。見学中も活発な質疑応答がなされました。
 
●講演①
株式会社IHI 事業開発統括本部 大淵様より、IHIグループ様で取り組みを進めている、カーボンニュートラルに取り組まれているお客様へのソリューションメニューとして安価なグリーンアンモニアと、高度なアンモニア利用技術を提供するアンモニアバリューチェーン構築について多数の最新事例と共に御説明頂きました。またIHI物流産業システム星野様より、最新のマテハン技術としてAIデパレタイズロボットと物流とロボット工学の融合による倉庫自動化システムであるSkypodシステムを御説明頂きました。質疑応答では、バリューチェーンの投資規模などについて活発な議論がなされました。
 
●講演②
株式会社竹中工務店エンジニアリング本部 横山様より、「食品工場の脱炭素化を実現するソリューション」について、御説明頂きました。各企業の脱炭素の取り組みへ対応が迫られる中、食品工場の脱炭素化を実現する検討プロセスを御紹介頂きました。検討は①建築の脱炭素化、②生産工程の脱炭素化、③再生可能エネルギーの導入、④適切なクレジットの活用の観点で進めてられ、各ステップでの事例や検討例を御説明頂きました。質疑応答では、木質バイオマス事業の採算について活発な議論がなされました。
 
●講演③
株式会社 マツシマメジャテック  技術部 重枝様より「レベル計の変遷と最新技術」について、講演頂きました。レベル計の歴史や食品粉体で活躍するレベル計について詳しく御説明頂きました。また、最新技術として無線通信技術の採用や方位・角度検出機能を搭載したレベル計を紹介頂きました。さらに安全、環境への取り組み例として、ポジティブリスト制度への適合やRoHS2へ指令への適合、
最新技術と安心を支える専用設備である「Waveラボ」を御説明頂きました。質疑応答では、粉体の計測方法について活発な議論がなされました。
 
最後に、2024年3月1日に実施予定の2023年度第3回食品粉体技術分科会について案内を行ないました。
 

以上

 
本分科会の開催案内はこちらよりご確認いただけます。

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