活動報告

造粒分科会 報告

2024年10月17日

  • 講演風景
    講演風景
  • 受講風景
    受講風景
  • 施設見学風景①
    施設見学風景①
  • 施設見学風景②
    施設見学風景②
2024年9月20日、当分科会副コーディネーターである仲村准教授が所属する大阪公立大学大学院工学研究科化学工学分野装置工学グループの粉体処理技術に関連する研究設備の見学会を行いました。以下に報告します。
 
大阪公立大学 仲村准教授(当分科会 副コーディネーター)より、大阪公立大学の紹介、研究内容の説明していただいた。研究内容として、鉄鉱石の造粒、造粒のシミュレーションについて説明していただいた。
鉄鉱石の造粒:鉄鉱石では、反応を安定させるための湿式造粒を行っているが、原料である鉄鉱石は、産地などで原料の物性が変動する問題があり、安定した造粒が難しい。造粒を安定させるための原料特性の測定、測定結果を造粒条件へ反映させるための研究を報告いただいた。
測定として原料への加水割合と攪拌トルクの関係を測定し、可塑限界水分PL値を探ることで造粒最適水分や造粒品のペレット強度との関係を把握することで、造粒の最適化を行った。
造粒のシミュレーションについては、1つ1つの粒子を計算。運動挙動を反映できる離散要素法(DEM)と粒子の物質収支式を解くことで粒子径変化を求める、粒子成長を計算できるポピュレーションバランスモデル(PBM)に組み合わせたDEM-DAK-PBM法を開発し、ドラム回転式転動造粒のシミュレーションを実施している。液体架橋や粒子成長はシミュレーションの課題が多く難しいがDEM-DAK-PBMにより造粒現象の予測が可能になりつつある。
 
施設見学:
全固体電池の研究:低露点、低酸素の環境が維持できるグローブBOX。グローブBOX内には、混合機、表面改質、混練が行える粉体処理装置を内蔵しており、電池原料の加工を行っている。
粉体プロセス:造粒、粉砕、混合など各種粉体処理装置や、粒度、硬度、溶出など各種の測定装置を所有し各種粉体処理プロセスの研究を実施している。
 
意見交換会:
講演・施設見学の後に行った、意見交換会においては、多くの質問が出席者より出て、出席者同士や装置メーカと活発な意見交換が行われた。
  
最後ではありますが、造粒分科会の活動に賛同頂き、今回の分科会の企画および運営にご協力いただいた大阪公立大学殿、当番幹事を担当いただいた、株式会社菊水製作所殿に感謝いたします。
 

以上
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