活動報告
造粒分科会 報告
2023年3月14日
-
中央大学後楽園キャンパスでの技術討論会
-
造粒分科会の様子
-
法政大学 森先生のご講演
-
九州大学 平島先生のご講演
2023年3月3日、「セラミックスの造粒手法と測定技術」というテーマで、技術、ノウハウ、実例等について、技術討論会を実施しました。今回、2年ぶりに中央大学後楽園キャンパスにて技術討論会を対面で実施することができました。
・講演内容
講演1:セラミックスプレス成形における噴霧乾燥顆粒の形態及び密度制御に関する研究」
講師:法政大学 生命科学部環境応用化学科 スラリー工学研究所研究所所長 森 隆昌 氏
セラミックスプレス成形における噴霧乾燥顆粒の形態及び密度を制御するために、種々のスラリーの流動性及び充填性を評価し、噴霧乾燥して得られた顆粒の形態及び密度との関係を調査し噴霧乾燥顆粒の特性制御においてはスラリーの充填性の評価が重要であることを報告いただくとともに、今後の検討テーマの報告をいただいた。
講演2:液中造粒法によるジルコニアマイクロビーズの製造」
講師:九州大学 名誉教授 平島 剛 氏
選鉱、選炭、セラミックス製造、医薬品製造、廃棄物処理など多くの分野で注目を集めている液中造粒法について概説するとともに、液中造粒法による微粉砕用ジルコニアマイクロビーズ製造について紹介いただいた。
講演3:「材料押出(MEX)方式の3Dプリンター向けセラミックス・金属コンパウンドの紹介」
講師:第一セラモ株式会社 営業部 専門課長 和田 誠 氏
粉末射出成形(PIM)の粉末と樹脂の混練およびバインダー設計技術を応用し、材料押出(MEX)方式のペレット式3Dプリンター用材料(セラミックス・金属)に展開した。本方式のプロセス、特長、各種粉末への対応事例について紹介いただいた。
講演4:「バインダージェッティング方式3Dプリンター向けセラミックス造形材BRIGHTORB®」
講師」AGCセラミックス株式会社 アディティブマニュファクチャリング室 マネージャー 村山優 氏
印刷、焼成することで大型かつ複雑形状のセラミックスを製作可能であり、鋳造用鋳型およびアート・デザイン分野で活用されているセラミックス造形材であるBRIGHTORB®の紹介をしていただいた。
講演5:「流動層を用いた炭素資源転換反応プロセス開発」
講師:国立研究開発法人 産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域 エネルギープロセス研究部門 松岡 浩一 氏
様々な業界での利用実績があり、気固接触に優れた化学反応装置である流動層の説明と、流動層の特長を活かしたメタネーションやメタン分解による水素製造プロセスについて紹介いただいた。
講演6:「顆粒粒子の粒子・粉体特性評価による噴霧造粒乾燥工程(スプレードライ工程)の考察」
講師:スペクトリス株式会社 マルバーンパナリティカル事業部 アプリケーション部 部長 笹倉 大督 氏
噴霧造粒乾燥(スプレードライ)法で得られた顆粒体特性について、各種製造工程で得られる粉体、粒子の各種特性は、実工程内を反映する一種の「マーカー」としての情報と機能をより工程を考察した数種の事例を紹介いただいた。
2年ぶりの対面式講演となったが、交流会は実施できなかった。交流会で参加者同士の交流を深めることも、講演会の目的であるため次回の講演会では、ぜひ交流会を実施したいと思います。
開催案内はこちらよりご確認いただけます