活動報告
造粒分科会 報告
2022年3月22日
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株式会社クレハ 清水和彦氏のご講演
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兵庫県立大学 特任教授 柳谷彰彦氏のご講演
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日清オイリオグループ株式会社 有本 真氏のご講演
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森下仁丹株式会社 西川雄大氏のご講演
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造粒分科会 アドバイザー 吉原伊知郎氏の講演
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中央大学 拠点の様子02
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中央大学 拠点の様子01
【講演概要】
造粒技術:「新しい機能を有する造粒」技術に注目するために
講師:造粒分科会アドバイザー 吉原伊知郎氏
機能性粒子をどのような方法で製造するための装置の種類、機構、方法など。また、一般的な造粒装置だけでなく自然界における造粒の紹介、造粒品の物性をどのような方法で実現するかなどをご紹介いただいた。
講演1:森下仁丹における産業用途カプセル技術」
講師:森下仁丹株式会社 カプセル事業本部カプセル開発部 西川雄大氏
シームレスカプセルの特徴、ソフト・ハードカプセルとの違い。シームレスカプセルの形成原理、また、シームレスカプセルの新たな適用として、蓄熱材のカプセルにおいては樹脂硬化剤の配合を変更することで耐久性(高温水耐性)を上げる。香料成分をカプセルに香料成分を封じ込め,揮散性を維持し香料の漏れによるべたつきを抑えた事例などのご紹介いただいた。
講演2:「機能性素材「コナファット」の新たな可能性について」
講師:日清オイリオグループ株式会社 加工用事業部 加工用事業企画部 コナファット課 有本 真氏
コナファット(粉末油脂):チョコレートの油の固まり方が6種類あり、その内の1つの方法を用いコナファットを製造する。など事例を踏まえコナファットの製造方法や特徴と固結の防止、流動性の向上、水の粉末化などコナファットの適用例を多数ご紹介いただいた。
講演3:「高機能金属粉末と金属3D積層造形」
講師:兵庫県立大学 特任教授 金属新素材研究センター 副センター長 柳谷彰彦氏
ガスアトマイズ法を用いた金属の微小球形粒子の製造方法や特徴,製造された金属粉末の適用事例をご紹介いただいた。金属3Dプリンターの原理や、造形原理、製造された金属の微小球形粒子の適用例を多数ご紹介いただいた。
講演4:球状活性炭「BAC(バック)」の特徴と用途について」
講師:株式会社クレハ 炭素製品製造部 技術課 清水和彦氏
一般的な活性炭とBACの製造方法の違いや、BACは、クレラップを製造するときに出るピッチの有効利用であるなどの開発経緯、球状で発塵が少ないなどの特徴・機能などをご説明いただき、BACを用いた排ガス処理、水処理の実施例などをご紹介いただいた。
オンラインのため、講演終了後ディスカッションなどを行えませんでしたが、チャットによる質問への対応もいただけました。不足で回答できなかった質問については後日分科会を通じて質問者へ回答を送る予定です。