活動報告
造粒分科会 報告
2025年12月16日
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写真1 講演風景
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写真2 集合写真
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写真3 耐酸煉瓦成型
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写真4 塔用充填物検査
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写真5 セラミック散気材説明
1.実施内容
講演:岩尾磁器工業 森様より、日本の陶器発祥から岩尾磁器様の事業内容について説明していただいた。岩尾磁器様では、磁器を用いた多くの製品の製造を行っている。
主な製品として、腐食性の高い製品を貯蔵するタンクの耐蝕性を上げるためのタンクの内面に張り付けるための「耐蝕ライニング用 耐酸煉瓦」、学プラントのガス洗浄や吸収、脱ガス処理などに使われる充填塔用の「塔用充填物」、揮発性有機化合物の最終処理に用いられる「セラミックハニカム(蓄熱体・触媒担体)」、下水道などの水処理に用いられる「セラミック散気材」などを製造販売している。(写真1、2参照)
施設見学:
施設見学においては、「塔用充填物」、「耐酸煉瓦」などの生産設備を間近で見せていただき、活発な質疑が行われていた。
耐蝕ライニング用 耐酸煉瓦」製造設備
・真空土練機を用い大まかな形状に成型
・ガイドを用い、人手による成型
タンクの形状に合わせた煉瓦形状を設計、製造を行っていた。混練後の柔らかい材料を取り扱いを行うのは職人技であると感じた。(写真3参照)
「塔用充填物」製造設備
・球状小径品の製造は、転動造粒法を用いた製造。
・球状大径品は、押出、切断、球形化を用いた製造。
・不定形(サドル)は、押出、プレス成型を用いた製造。
など、形状、用途に応じ多種の製造方法を用いていた。(写真4参照)
「セラミック散気材」製造設備
・水中にエアを送り込むために、エアの通気量、泡のサイズなどをコントロールできるよう材料配合、充填量などを調整が必要。
通常の押出成形ではコントロールが難しく、押し固めるような手法にて製造を行っていた。(写真5参照)
意見交換会:
岩尾磁器様、出席者同士や装置メーカと活発な意見交換が行われた。
最後ではあるが、造粒分科会の活動に賛同頂き、今回の施設見学会にご協力いただいた岩尾磁器工業様、当番幹事を担当いただいた、株式会社アーステクニカ殿に感謝いたします。
以上
本分科会の開催案内は、こちらよりご確認いただけます