活動報告
輸送分科会 報告
2021年8月26日
2021年7月12日、2021年度第1回輸送分科会は2020年度と同様にコロナ感染リスクを考慮してオンライン開催となりました。今回も講演と製品紹介のみの構成としました。
講演1では、「スラリー中の粒子分散・凝集状態制御に関する研究」についてのご講演を法政大学の森隆昌教授よりいただきました。沈降静水圧法の基本からリチウムイオン電池の正極材料スラリーの分散度合いの制御に関する研究まで、スラリー中の粒子分散・凝集状態制御に関する基礎的事項についてよく分かるご講演をいただきました。
講演2では、「粉体中の物体位置と力を測るLagrangianセンサ」についてのご講演を北海道大学の原田周作准教授よりいただきました。流動層内で自由運動を行なう物体の加速度と位置を、3軸加速度センサーと磁気センサーおよびMaxwellコイルを用いて発生させる勾配磁場により非接触で直接測定する手法について、実現に至る試行錯誤の過程を含めてご講演いただきました。
製品紹介1では、「各種ダイヤフラムポンプ」について株式会社ヤマダコーポレーション佐藤浩司氏よりご紹介いただきました。流動性のよい無水粉体であればエア駆動のみで輸送することができる粉体輸送用ポンプを説明いただきました。
製品紹介2では、「粉粒体の供給機、搬送機およびその他周辺機器」と題して、株式会社クマエンジニアリング松本隆司氏より、ブロワ式低圧高濃度輸送システムの説明をいただきました。
第1回分科会は当分科会では3回目となるオンライン開催となりました。第2回はコロナワクチン接種や感染状況を見て、工場見学などの従来型の開催へ向けて前向きに検討したいと思います。