活動報告
計装測定分科会 報告
2024年12月20日
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法政大学 森先生のご講演
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大塚電子株式会社様のプレゼン
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(株)アントンパール・ジャパン様のプレゼン
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(株)島津製作所様のプレゼン
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マイクロトラック・ベル(株)様のプレゼン
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千葉大学 川嶋先生のご講演
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(株)セイシン企業様のプレゼン
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(株)リガク様のプレゼン
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(株)堀場製作所様のプレゼン
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講演会の様子
【基調講演1】「セラミックス湿式成形及びリチウムイオン電池正極製造におけるスラリー評価」 法政大学 森隆昌 氏
講演の要旨は以下の通り。
①スラリーをシート状に成形するプロセスにおいては、沈降挙動の解析がスラリーの最適化に貢献できると期待できる。
②シート成形と鋳込み成形では成形体密度が最⼤になるスラリー条件が異なることがある。シート成形体の密度は沈降堆積層充填率と、鋳込み成形体の密度は濾過ケーク充填率と良い相関がある。
③ナノ粒⼦を含む⼆成分スラリーにおいて、その流動挙動・沈降挙動を⽀配するのはナノ粒⼦の分散状態である。
④ナノ粒⼦のネットワーク構造化はスラリー中の粒⼦の沈降・堆積を抑制することができる場合がある。
企業プレゼン(1)
・大塚電子(株) 「ゼータ電位・粒子径・分子量測定システム ELSZneoのご紹介」
・(株)アントンパール・ジャパン 「粘弾性測定装置を用いた電極スラリーの塗工性、分散性評価事例」
・(株)島津製作所 「レーザ回折式粒子径分布装置の高濃度測定」
・マイクロトラック・ベル(株) 「“無希釈”“迅速”“定量”分散安定性評価装置~TURBISCAN~」
【基調講演2】「電気トモグラフィ技術を用いた撹拌プロセス中のスラリー評価」 千葉大学 川嶋大介氏
講演の要旨は以下の通り。
①電気トモグラフィによりスラリーの攪拌工程におけるスラリー挙動解析への貢献が期待できる
②画像再構成で得られる導電率分布からは、高導電率の導電助剤CBの濃度分布をよく反映する。
③インピーダンス分光解析の手法である電気等価回路を利用することで、単純な導電率だけでなく、スラリー内の粒子挙動を反映した画像が再構成することも可能である。
企業プレゼン(2)
・(株)セイシン企業 「微小粒子圧縮試験装置」
・(株)リガク (プロセス用X線回折)
・(株)堀場製作所 「粒子分析へ新しい付加価値を~ラマンを用いた複合解析」
・スペクトリス(株) 「オンライン粒子径分布測定装置」
2019年度以来、5年ぶりとなるリアルでの計装測定講演会を開催できました。比較的少人数であったため、質疑応答が活発に行えました。特に、森隆昌先生の講演では、進行が早く進んだため、15分間も論議をすることができました。一方的な講演ではなく、参加者と講演者の質疑応答のキャッチボールが活発にできるのは、リアル開催の大きなメリットであるので、次回からは、企業講演においても、質疑応答の時間を十分にとって、議論を充実させたいと思います。先生方にパネリストとして、前のテーブルに出ていただき、企業プレゼンをパネルディスカッション方式にする方法も検討したいと思います。
終了後には、講演者の皆様と幹事・コーディネーターで懇親会を開催しました。幅広い年齢層で様々な立場の人々が集まり、非常に有意義な情報交換ができました。
以上