活動報告

粒子積層技術分科会 報告

2025年3月12日

  • (株)エスケーファイン 浅野様のご講演①
    (株)エスケーファイン 浅野様のご講演①
  • (株)エスケーファイン 浅野様のご講演①
    (株)エスケーファイン 浅野様のご講演①
  • 講演風景
    講演風景
  • (株)アントンパール・ジャパン 宮本様のご講演①
    (株)アントンパール・ジャパン 宮本様のご講演①
  • (株)アントンパール・ジャパン 宮本様のご講演②
    (株)アントンパール・ジャパン 宮本様のご講演②
  • 見学会の様子①
    見学会の様子①
  • 見学会の様子②
    見学会の様子②
  • 見学会の様子③
    見学会の様子③
2025年2月5日、株式会社エスケーファイン様にご協力いただき、「3D積層技術および関連評価技術」をテーマに粒子積層技術分科会を開催しました。まず初めに、事務局より10/15~17に開催される“POWTEX2025”の案内を行った後に、粒子積層技術分科会・コーディネータの九州工業大・山村先生より開会挨拶を行いました。その後、株式会社エスケーファイン・浅野様から会社紹介および「セラミック3Dプリンタ装置・技術に関する講演、続いて株式会社アントンパール・ジャパンの宮本様からレオロジー測定および分散性の評価に関する講演をして頂きました。最後に参加者を2班に分けて、㈱エスケーファインの3Dプリンタ装置および作製した様々な構造体の見学を行いました。講演概要を以下に示します。
 
1) 「セラミック3Dプリンタ装置・技術のご紹介」
株式会社エスケーファイン 浅野忠克 様
3Dプリンタは樹脂や金属、セラミックスを造形する方式があるが、㈱エスケーファインではスラリーを材料として供給し、UVレーザーを用いて硬化させる光造形法によってセラミックスを造形する装置の開発・販売および受託加工を行っている。講演では、まず光造形法で成形体を得るプロセスやプリンタ機構、造形実績などの紹介があった。その後、3D造形・焼結体の断面構造や強度、材料によって印加エネルギーやレーザー波長を変えることにより、用途に応じた材料で造形できる可能性などの説明があり、最後に本手法のメリットを考慮した上での活用例・製作物の紹介があった。㈱エスケーファインの3Dプリンタ装置はユーザーの希望に合わせたセラミックス原料粉や樹脂を用いて微細構造を有する成形体を製造できるだけでなく、様々な形状の粉体を製作も可能であるため、様々な分野での利用が期待される。
 
2) 「レオロジー測定による濃厚スラリーの流動性、分散特性の評価」
株式会社アントンパール・ジャパン 宮本圭介 様
電子部品や電池の作製工程ではスラリーを積層するプロセスが多く用いられているが、粉体と溶媒の混合→攪拌→塗布→成膜までの各過程での分散状態の把握が歩留りや製品特性の向上において重要である。今回の講演では、まずレオメータを用いたスラリーの流動特性の評価に関する説明の後、セルロースナノファイバーの流動性を評価する際に、レオメータによるレオロジー測定と光学測定(小角光散乱、偏光イメージング)を同時に行った結果の紹介があった。さらに、電池電極材料であるカーボンを、レオロジー測定とインピーダンス測定を同時に測定し、せん断印加時の分散状態が評価できることが説明された。測定対象物や評価項目によって、レオメータに様々なオプションを組み合わせて測定することにより、様々な製造工程での粒子分散状態などを把握することが可能である。
 

以上

 
本分科会の開催案内は、こちらよりご確認いただけます

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