2023年6月27日

2023年5月30日、２０２３年度第１回粉砕分科会は、旭鉱末株式会社の多大なるご協力を賜り、「石灰石の生産と利用」と題して、講演会と見学会を開催しました。
講演会は、郡山ビューホテルアネックスを会場とし開催しました。
 
はじめに、内藤牧男粉砕分科会コーディネータより開会の挨拶がありました。
挨拶のあと、東北大学大学院　環境科学研究科　教授　飯塚淳　先生から「カーボンリサイクルによる炭酸塩の製造」と題したご講演で、炭酸塩鉱物化による二酸化炭素の有効利用・固化技術の特徴のご説明や海外、国内の事例をご紹介いただきました。
 
つぎに、今回の見学先である「新滝根鉱山」を、旭砿末資料合資会社　新滝根鉱山　中野敏昭　氏からご紹介いただきました。
ご講演後には活発な議論が行われ、盛況のうちに講演会を終えることができました。
見学会では、旭砿末資料合資会社　新滝根鉱山の石灰石の採掘場と旭鉱末株式会社　大滝根工場を見学しました。
石灰石は、わが国内で唯一自給可能な鉱物資源として鉄鋼用、セメント用、その他各種化学工業用の原料や建築資材用原料などに幅広く用いられていますが、新滝根鉱山から採掘される石灰石は、白色度が高く結晶質で純度も高いこと（高品位・高白色）が特徴とのことでした。切羽や積込、運搬などを見学することができました。
大滝根工場では、発電所などから排出される燃焼排ガス中の硫黄酸化物を除去するための原料となる石灰石粉末や工業用炭酸カルシウムのシャープな粒子径分布の製品を製造する粉砕機や分級機などを見学することができました。
 
今回の見学会において、旭鉱末株式会社の技術を知ることができました。
見学会後の懇親会では、参加された方々の交流が活発に行われ、親睦を深めることができました。
 
最後に、今回の粉砕分科会本会合にご参加いただいた方々や運営に携わっていただいた方々に心より感謝いたします。
 

本分科会の開催案内は、こちらよりご確認いただけます。