活動報告
粉砕分科会 報告
2025年7月3日
-
写真-1 集合写真
-
写真-2 立開様のご講演の様子
-
写真-3 講演会の様子
-
写真-4 生産工場見学の様子
-
写真-5 検査室見学の様子
-
写真-6 佐藤根先生のご講演の様子
-
写真-7 吉田先生のご講演の様子
見学会および講演会では、はじめに、内藤牧男粉砕分科会コーディネータより開会のご挨拶がありました。
ご挨拶のあと、講演会・見学会の会場である共栄製茶株式会社(ブランド名:森半)を「共栄製茶株式会社 会社&京都テクノセンター案内」と題し、共栄製茶株式会社 京都テクノセンター長 立開康司 様(写真-2、写真-3)から紹介いただきました。
共栄製茶株式会社 京都テクノセンターは、お茶(緑茶、抹茶)の生産及び研究・検査拠点であり、「抹茶等の量産化」と「商品開発・検査分析」の役割を持つとのことでした。
共栄製茶株式会社を紹介いただいた後、生産工場(写真-4)と検査室(写真-5)を2つのグループに分かれて見学しました。
生産工場の見学では、「抹茶」に関する粉砕プロセスや製造設備を見学させていただき、検査室の見学では、社内ラボでの残留農薬検査・細菌検査・成分検査などの分析機器などを説明いただきました。
今回の見学会において、共栄製茶株式会社のお茶の生産技術と厳格な品質管理体制及び検査体制を有していることを知ることができました。
また、分析機器等を用いてお茶の味・機能性等についての研究を行い、「おいしい」「お客様の健康に貢献する」商品の開発に取り組んでいるとのことでした。
見学会の後に、講演会が行われ、講演1として、兵庫県立大学 大学院 工学研究科 准教授 佐藤根大士 先生(写真-6)から、「固液分散系スラリーの流動特性評価と制御」と題して、スラリーやスラリープロセスの最適化、流動特性評価を紹介いただき、スラリーに含まれる微粒子の分散状態は最終製品の品質に密接に関係することやスラリーの流動特性を評価することで、測定時の分散状態を評価することができることなどを解説いただきました。
続いて、講演2として、同志社大学 理工学部化学システム創成工学科 教授 吉田幹生 先生(写真-7)から、「乾式粉体の流動性の基礎と制御」と題して、安息角や粉体層底圧、オリフィスからの質量流量、フローパターンなどの粉の流動性を流体の場合と比較し、粉体の流動性は、粒子間の相互作用の影響が大きいため、流体の流動性とは異なることを説明いただきました。また、排出流量の研究内容を紹介いただき、排出流動性向上のための最適な被覆条件について解説いただきました。
各講演後には活発な議論が行われ、盛況のうちに講演会を終えることができました。
講演会終了後に、加納純也粉砕分科会副コーディネータの閉会の挨拶にて、2025年度第1回粉砕分科会は閉会しました。
講演会・見学会の終了後、懇親会を行いました。懇親会では、参加された方々の交流が活発に行われ、親睦を深めることができました。
最後に、今回の粉砕分科会本会合にご参加いただいた方々や共栄製茶株式会社様、運営に携わっていただいた方々に心より感謝いたします。
以上
本分科会の開催案内は、こちらよりご確認いただけます