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粉体ハンドリング分科会 報告

2022年9月20日

  • 松坂コーディネータより開会の挨拶
    松坂コーディネータより開会の挨拶
  • 産業安全技術協会会長 山隅瑞樹氏の講演
    産業安全技術協会会長 山隅瑞樹氏の講演
  • 参加者の様子
    参加者の様子
9月6日(火)、第2回分科会として、当協会粉じん爆発委員会のご協力を頂き、「粉じん爆発の基礎および最近の事例紹介」をテーマとした技術講演および粉じん爆発防止機器メーカー4社のプレゼンテーションを行いました。始めに、海老原代表幹事より開会の挨拶および松坂コーディネータより挨拶が行われ、技術講演・製品紹介へ移りました。以下に概要を記します。
 
技術講演 
「産業現場で起こり得る粉じん爆発の基礎及び最近の事例紹介」 
産業安全技術協会会長  山隅瑞樹 氏 
粉じん爆発の発生条件、爆発に影響を与える因子、爆発に関する特性の測定方法と、最近国内で発生した粉じん爆発事故についての発生機構や再発防止対策等について講演いただきました。 
・爆発は、粉じん爆発、ガス爆発、火薬・爆薬の爆発、高圧ガス容器の爆発に分類される。 
・粉体の燃焼について(浮遊粉塵、粉体、個体の順で着火しやすく、燃焼も速い) 
・火炎の伝播には2つのパターンがある。 
・爆発すると気化や分子数の変化(mol数の増加)及び熱膨張により体積が増加する。 
など
 
製品紹介 
①「粉じん防爆新規取得レベルスイッチ」 
東和制電工業株式会社 営業部 営業グループ リーダー 小林真大 氏 
パドル式スイッチの構造、動作原理、粉じん防爆型パドル式レベルスイッチ、使用される業界について説明いただいた。回転羽は1回転/分の速度で回転しており、羽の回転が拘束されると検出信号を出して電源遮断、回転停止となる。再度開放されるとスプリングの力で検出信号を切り替えて電源復帰し回転する。多くの企業の要望により、日本製で粉じん防爆規格を取得して製品化した。検定合格した製品の取得規格:ExtbⅢCT100℃Db 容器による粉じん防爆構造
 
②「日本国内の粉じん防爆に対応したレベル計」 
株式会社ノーケン 技術部 海外技術課 課長代理 小林拓真 氏 
国際整合技術指針の改定についてと日本国内の粉じん防爆に対応したレベル計の紹介をしていただいた。粉じん防爆エリアで使用可能な防爆構造は、容器による粉じん防爆構造、本質安全防爆構造、樹脂充填防爆構造がある。マイクロウェーブ式のレベル計において、計測時に梁などの障害物の影響をキャンセルする機能(プロセスインテリジェンス:特許)を説明していただいた。
 

③「国内粉じん防爆認可ダストモニターの可能性」 
関西オートメイション株式会社 環境機器事業部 マネージャー 辻正資 氏 
ばいじん濃度を連続でモニタリングするダストモニターについて説明いただいた。主に、黒い粉(鉄、金属系)が多く集塵機の出口側に設置する。従来は沪布の破損検知用として使用されていたが、現在は破損前に検知するという目的に移行してきている。(予兆検知)プローブにはメンテナンス性と安定性にすぐれたエレクトロダイナミック方式(特許申請中)という非接触で検出する。プローブに付着した電荷はキャンセルするため測定に影響は出ない。
 

④「粉じん爆発の危険性とその防衛技術」 
REMBE株式会社 プロジェクトマネージャー 山中将嗣 氏 
2020年10月に設立し爆発予防製品、圧力開放用製品の輸入・販売、コンサルティングを行っている。製造は品質安定のためドイツのみで行う。火災から爆発までに時間があれば逃げ出すことができるが、一瞬で爆発すると助からないという非常に危険なものです。防爆製品を取りつけた場合と取り付けない場合の比較映像にて紹介していただいた。
 

講演後、河府副コーディネータより閉会の挨拶があり、懇親会が海老原代表幹事の挨拶と当番幹事國枝氏の乾杯の音頭で開会しました。久しぶりの懇談会とのことで食事と歓談を楽しみ、参加者同士の活発な情報交換が行われました。そして、最後に次回の開催案内を行い和やかな雰囲気で懇親会を終了しました。
 

以上
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