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粉体ハンドリング分科会 報告

2025年9月4日

  • 三陸水産研究センター 平井様のご講演
    三陸水産研究センター 平井様のご講演
  • 三陸水産研究センター 田村様のご講演
    三陸水産研究センター 田村様のご講演
  • 講演資料
    講演資料
2025年6月23日、「粉粒体ハンドリング技術が変える養殖業」をテーマに第1回分科会を開催しました。1日目は鉄の歴史館にて資料館の見学、2日目は日鉄エンジニアリング株式会社様、岩手大学三陸水産研究センター様の講演と施設見学を行いました。以下に報告いたします。
 
1日目:2025年6月23日(月)
1.開会挨拶  コーディネータ 京都大学 名誉教授 松坂 修二 氏
JR盛岡駅で受付後にバスにて鉄の歴史館(釜石市)まで移動し、開催の挨拶を頂いた。
 
2.施設見学  釜石市立鉄の歴史館
総合演出シアターでの釜石及び鉄の歴史の映像を視聴し、学芸員の方のアテンドにて館内の説明を受けて、その後、各自で自由に施設見学を行った。
 
3.開会挨拶  コーディネータ 追手門大学 教授 田中 敏嗣 氏
鉄の歴史館の施設見学後に施設見学のご感想及び閉会の挨拶を頂いた。
 
4. 懇親会
施設見学終了後、懇親会会場へ移動。懇親会では、副コーディネータ 河府 賢治氏が乾杯の挨拶をおこなわれ、参加者の親睦、交流および名刺交換などが和やかにおこなわれた。
 
2日目:2025年6月24日(火)
1.開会挨拶  副コーディネータ 日本大学 准教授 河府 賢治 氏
集合後にバスにて岩手大学 釜石キャンパスへ移動し、開会のご挨拶を頂き、代表幹事 三興空気装置(株)岸本 武志氏より、配布資料の確認と会場施設についての案内が行われた。
 
2. 技術講演
2.1 技術講演①【大規模沖合養殖システムのご紹介】
日鉄エンジニアリング(株)ソリューション共創センター 養殖システムビジネス部
企画営業室 室長 米林 龍太郎 氏
2016年の初号機を設置した大規模沖合養殖システム(鳥取県境港市)について、養殖業の課題からシステムの全体構成について説明された。大規模沖合養殖システムは、自動給餌システム・生産管理システム・大型生簀システムを組み合わせることにより、安定給餌・自動化などによる採算性向上が見込まれると説明された。中でも自動給餌システムは、製鉄所で培った高炉へ微粉炭を吹き込む技術を応用し、搬送距離により3つのタイプ(長距離・中距離・短距離)があり、今回施設見学を実施した中距離システムの概要について説明された。
 
2.2 技術講演②【産官学一体で始めたサーモン養殖の取り組み】
岩手大学 三陸水産研究センター 客員教授 田村 直司 氏
釜石市の概要及び水産業の現状を説明された。2011年の東日本大震災での経験から地元の海洋土木における震災特需の衰退や主要魚種の不漁による水揚げ量・金額の減少、及び高齢化等による漁協組合員数の減少がある中で、水産業における新たな事業として、産官学が一体となった養殖コンソーシアム設立についての成り立ちを説明された。サクラマス(在来種)の養殖試験の概要及びコンソーシアムの活動による主な成果と今後のプラットフォーム活動について説明された。
 
2.3 技術講演③【岩手大学でのサーモン種苗開発研究と国内のサーモン養殖の同行について】
岩手大学 三陸水産研究センター センター長 教授 平井 俊郎 氏
岩手大学 三陸水産研究センターの成り立ちから三陸の水産業を取り巻く状況について、世界の水産業や環境変化によるサーモン養殖の置かれている現状について説明された。
気候変動の影響は海水温の上昇だけではなく、先日の大船渡山林火災の影響による育種(品種改良)研究を展開していた綾里試験池の被害についても説明された。三陸水産研究センターによる地域連携として、さんりく養殖産業化プラットフォームの概要や岩手大学における水産イノベーションネットワークでの最新の取り組みについて、外部への研究成果普及活動や学生の自主的な課外活動など地域と連携した活動について説明された。
 
3. 施設見学 (有)泉澤水産 自動給餌設備
バスにて釜石湾に設置された自動給餌設備の陸上設備まで移動し、日鉄エンジニアリング(株)
米林氏のアテンドにて、施設見学を行った。沖合の生簀と分岐装置及び海底配管を肉眼では見ることが出来なかったが、陸上設備の概要について説明された。
 
4. 閉会挨拶  コーディネータ 大阪大学大学院 教授 田中 敏嗣 氏
二日間にわたり、鉄の歴史から国際的な水産業の現状を学ぶことが出来たこと、かつ学生の取り組みなどを知ることが出来て良い勉強になりました。と述べられた。

以上

本分科会の開催案内は、こちらよりご確認いただけます

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