活動報告
粉体ハンドリング分科会 報告
2023年12月11日
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講演会の様子①
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講演会の様子②
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集合写真①
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集合写真②
工場見学
うま味体験館で「味の素グループの思い」や「企業について」を紹介する映像を視聴したのち、A班、B班の2グループに分かれ、バスで味の素食品(株)川崎工場へ移動した。今回の工場見学では包装工場と「ほんだし」工場の2ヵ所での見学を行いました。主な見学内容は以下のとおり。
1.包装工場見学
ライン上流からビンや袋などの容器に詰められた製品が運ばれ、ライン中央付近の検査工程を通過する。この検査工程では製品の重量やラベル印字の状態が検査され、さらに下流へ製品が運ばれ、梱包箱に詰められたうえで倉庫へ移送される。
一連の作業はほとんど機械にておこなわれており、従業員は梱包箱の補充や抜き取り検査、機械のトラブル対応などをおこなう。
神奈川県の条例では食品添加物、食品および健康食品の施設共用が認められていないため、「味の素」や「ハイミー」などの食品添加物、「ほんだし」、「丸鶏がらスープ」などの食品および「アミノバイタル」などの健康食品の包装ラインは、それぞれ別の部屋となっている。
この包装工場では包装のみを専門的におこなっており、包装ラインが15ライン配置されている。
2. 「ほんだし」工場見学
「ほんだし」は、川崎工場と三重県 東海工場との2拠点で生産されており、年間の生産量は味噌汁に換算すると100億杯分に相当する。
上層階から下層階に向けて生産工程が進む連続フローとなっており、原料となるかつお節は一旦6階に搬送され計量されたのち、5階の節粉砕室で粉砕されて1mm以下の節粉となる。混練り工程で調味料などが加えられたのち、造粒室内の押出造粒機にて顆粒にし、乾燥工程を経て製品となる。製品は決められた時間に色、大きさ、水分量などが測定され、粒の色/大きさ、味が常に同じ状態であることが検査される。
異物混入の可能性を低減するため、生産工程内の搬送にはステンレス製の振動コンベアが使用されている。
節粉砕室と造粒室の見学ののち包装工程の見学をおこなった。包装工程では完成した製品が袋詰めされ、梱包箱に詰められたのち倉庫に運ばれる。この工程でX線検査装置による異物チェックがおこなわれる。
3. 工場見学 補足説明
味の素株式会社 食品事業部 食品研究所 商品開発センター 生産技術グループ 上席研究員 飯田 徹氏
川崎工場の各施設および生産品目などについての説明がおこなわれた。
操業開始は1914年。従業員およそ1,101名、敷地面積は330,000m2。第1課から第8課までがあり、主な生産品目や特徴は以下のとおり。
第1課:少品種多量生産。主力製品である「ほんだし」「丸鶏がらスープ」などを生産。
第2課:多品種中量生産。「Cook Do」やオイスターソースなどの調合済液体調味料を生産。
第3課:包装専門工場。AGVやロボットアームを採用し自動化を追求。
第5課:唯一のプラント工場。アミノ酸液(味液)を生産。
第6課:多品種少量生産。業務加工用に特化。ニーズに合わせて様々な配合の製品を生産。
第7, 8課:スープ工場。「コンソメ」などを生産。搬送を徹底的に自動化。
今回、見学をおこなったのは、第1課の「ほんだし」工場と第3課の包装工場となる。
製品紹介「リニアシステムの活用による次世代包装ライン」
株式会社京都製作所 営業本部 東京営業部 課長 今井智之氏
装機械が主力製品であり売上の7割を占める。包装機械は特殊な分野であり、包装する製品や包装方法はお客様によって異なり、また、省スペースだけでなく、搬送物の高速での移動や重量物への対応も求められる。(株)京都製作所ではこれらの様々や要求や条件に応じて単品受注生産をおこなっている。
リニアシステムは磁力を用いて搬送物(可動子)のハンドリングをおこなう技術。レール上で可動子ごとの加減速が可能であり、従来のベルトコンベアなどとは異なり停止時間、移動距離などの制約を受けない。
最新技術であるフローティングリニアは可動子を磁力によって浮遊させ搬送する技術であり、可動子にローラーが無くレールによる制約を受けないことから、先行する可動子を追い越すことが可能など、可動子を自由に移動させることができる。この技術により、2品種の同時生産や生産品目の自由な変更などが可能となる。
懇親会では、参加者の親睦、交流および名刺交換などが和やかにおこなわれ、閉会となりました。
以上
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