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粉体シミュレーション技術利用分科会 報告

2023年11月14日

  • ①株式会社構造計画研究所
    ①株式会社構造計画研究所
  • ②株式会社 インサイト
    ②株式会社 インサイト
  • ③プロメテック・ソフトウェア 株式会社
    ③プロメテック・ソフトウェア 株式会社
  • ④株式会社 IDAJ
    ④株式会社 IDAJ
  • ⑤シーメンス 株式会社
    ⑤シーメンス 株式会社
  • ⑥株式会社 テラバイト
    ⑥株式会社 テラバイト
  • ⑦横浜国立大学 呂 学龍 氏
    ⑦横浜国立大学 呂 学龍 氏
  • ⑧ライフィクスアナリティカル 株式会社
    ⑧ライフィクスアナリティカル 株式会社
2023年10月11日および12日、第4回分科会として、POWTEX2023(国際粉体工業展大阪2023)の併催イベントとしまして、当分科会の企画による「未来材料・粉体シミュレーション出展社プレゼンテーション」を開催いたしました。本プレゼンテーションでは、8社の製品紹介を実施いたしました。以下に報告いたします。
 
□粉体シミュレーション出展社プレゼンテーション 10月11日(水) 14:35~15:50
1. なぜ粉体・流体シミュレーションiGRAF(アイグラフ)で粉体プロセス課題が解決できるのか?・・・写真①
株式会社 構造計画研究所 SBDエンジニアリング部解析技術部 加藤翔真 氏
「誰でも使いやすく」、「現象の再現性が高い」という特長を併せ持つiGRAF(アイグラフ)について、実際に活用された事例を中心に、機能的・開発体制・コンサルティングの特長について紹介があった。
 
2. 粉体のシミュレーション結果のVR可視化やデータ同化について・・・写真②
株式会社 インサイト 代表取締役 三好昭生 氏
新たに開発されたHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を用いた、粉体のシミュレーション結果に関するVRによる可視化と、データ同化による粉体挙動のパラメータ同定について紹介があった。
 
3. 粉体解析ソフトウェアGranuleworks-粉体挙動(混合/搬送/充填等)への取り組みのご紹介・・・写真③
プロメテック・ソフトウェア 株式会社 エンジニアリング事業本部 営業部 第1営業チーム チームリーダー 奥田耕治 氏
粉体を取り扱われているメーカーの中には、量産工程に移行した後で、偏析等の予期しない課題に直面されるケースがある。このような手戻り作業を極力低減させるために、ものづくりの現場における粉体シミュレーションの活用事例のご紹介があった。
 
4. 輸送・混合・充填・圧縮成形プロセスを、実形状粒子を用いた解析で高精度に検証!・・・写真④
株式会社 IDAJ 関西支社 解析技術6部(ANSYS) 課長 相羽俊輝 氏
ベルト・フロー・振動・スクリュー・流体等の各種コンベヤによる粉体搬送を始め、生産プロセスにおける粉体解析事例を多数紹介された。ペレット、米、大豆、ワラ、砂、錠剤等の実形状を用いた解析が可能なAnsys Rockyをわかりやすくご説明いただきました。
 
□粉体シミュレーション出展社プレゼンテーション 10月12日(木) 14:00~15:15
1. Simcenter STAR-CCM+で可能になる複雑な物理現象を考慮した粉体シミュレーションのご紹介・・・写真⑤
シーメンス 株式会社 シーメンスDIソフトウェア 技術営業本部 シミュレーション&TEST部 CFD & ELE アドバンスドコンサルタント 小寺 崇 氏
マルチフィジックスシミュレーションに対応したSimcenter STAR-CCM+を使用することで、単純な粉体シミュレーションだけではなく、空気や水の影響、粉体内の水分蒸発、粉体から周囲環境への影響など複雑な物理現象を考慮したシミュレーションを実施した事例をわかり易く、多くの動画を交えご紹介いただきました。
 
2. 粉粒体シミュレーションソフトの粒子解析適用事例
株式会社 テラバイト 技術2部 熱流体技術課 主査 博士(工学) 人見大輔 氏・・・写真⑥
径の大きい石炭、鉱石、穀物などの粒状材料から、径の小さい土、砂、小麦粉や粉末にいたるさまざまな径の粒状材料の挙動を解析した事例について、多くの動画を交え粉粒体解析の解析事例を中心にご紹介いただきました。身近な分野での応用を分かり易く示された講演であった。
 
3. 粒子法解析ソフトウェアAiSPHによる粉体加工プロセスの課題解決の事例紹介・・・写真⑦
横浜国立大学 大学院環境情報研究員特任助教 工学博士 呂 学龍 氏
異なる粒径による多成分顆粒の輸送、撹拌、圧縮による顆粒の塑性変形、スクリングバックによる亀裂進展の事例紹介のほか、二軸押出機、単軸押出機における固体輸送、熱連成、溶融解析の事例についてもご紹介いただきました。 現場で発生している課題解決のヒントとして、とても興味深い講演であった。
 
4. 粉体流動性・付着性に起因するトラブルと解決に向けた分析アプローチ
ライフィクスアナリティカル 株式会社 アプリケーションエンジニア 西村 隆 氏・・・写真⑧
粉体流動性・付着性に起因する多種多様なトラブル事例について紹介された。例えば、ホッパー内部で発生する閉塞、ラットホールなどについて、どのような分析方法が良いのか?など身近なトラブルに対する紹介があった。トラブル解決のために適切な分析方法を選択することで、より迅速な解決に近づくことが可能であることを改めて理解できる講演であった。
 

以上

本分科会の開催案内は、こちらよりご確認いただけます。

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