活動報告
粉体シミュレーション技術利用分科会 報告
2023年2月8日
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株式会社構造計画研究所 渡辺様のご講演
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産業技術総合研究所 網澤様のご講演
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東京大学大学院 酒井先生のご講演(粉体シミュレーション技術利用分科会 コーディネータ)
□最新情報フォーラム 12月8日(木) 14:30~16:30
「新しい価値創出に貢献する粉体シミュレーション」と題した技術講演会を実施した。官学からは夫々、粉体プロセスのデジタルツイン構築に向けた基礎研究と、資源分離への応用、ベンダーからはシミュレーションの活用方法を講演頂いた。
1.粉流体プロセスにおける粉体・混相流シミュレーション活用方法
(株)構造計画研究所 SBDエンジニアリング部 部長 渡辺 香 氏
粉体シミュレーションの技術の発展に伴い、様々な産業界で粉体シミュレーションの活用が進んでいる。あいまいで複雑な粉体現象を定量的に評価するために、粉体シミュレーションへの期待はますます大きくなっている。本講演では、粉流体プロセスにおける粉体・混相流シミュレーションの活用実績が、紹介された。ベンダーならではの、シミュレーションを活用する側とどう関わるかがイメージし易い講演であった。
2.資源分離プロセスへの粉体シミュレーションの応用
産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門・研究員 綱澤 有輝 氏
鉱物資源の開発における分離プロセスには、様々な粉体操作が利用されている。高効率な資源分離プロセスを達成するために、粉体シミュレーションの活用が期待されている。本講演では、代表的な資源プロセスである粉砕、混合、比重分離に粉体シミュレーションを応用した研究事例が紹介された。鉱物資源の分離と言う非常に実用的な分野での応用を分かり易く示された講演であった。
3.粉体プロセスにおけるシミュレーションベース デジタルツイン構築に向けた基礎研究
東京大学大学院 工学系研究科レジリエンス工学研究センター 准教授 酒井 幹夫 氏
第4次産業革命への対応において、サイバー空間と実世界(フィジカル空間)を結びつけるデジタルツインが注目されている。本講演では、デジタルツインを構築する上で必要となるシミュレーション技術、V&V、縮約モデルなどについて示された。ビデオによる講演であったが、非常に網羅的であり、デジタルツインへの期待が高まる講演であった。
□出展社プレゼンテーション
12月7日(水)、9日(金)の二日、粉体シミュレーションベンダー、計測メーカー、大学の計10社から各社製品の最新情報を紹介頂きました。
2022年12月7日(水) 13:30~15:45
1.粒子挙動解析ソフトウェアAltair EDEMによる粉体プロセスへの適用事例 アルテアエンジニアリング株式会社
2.粒子パッキングソフトのご紹介とDEMにおけるデータサイエンスの可能性について 株式会社インサイト
3.なぜ粉体・流体シミュレーションiGRAFで粉体プロセス課題が解決できるのか? 株式会社構造計画研究所
4.重なり、ぼやけた画像も自動解析!「安価で誰でも簡単に」使えるAIのご紹介 堺化学工業株式会社
5.Simcenter STAR-CCM+ならできる!複雑な物理現象を再現したシミュレーションのご紹介 シーメンス株式会社
2022年12月9日(水)13:30~15:15
1.粉体解析ソフトウェア Granuleworks~その特徴と豊富な解析事例のご紹介~ プロメテック・ソフトウェア株式会社
2.コストアップへの挑戦~デジタルツイン化による生産性向上とエネルギー消費削減 シーメンス プロセス システムズ エンジニアリング
3.粉体工業分野にシミュレーションでDXを~DEMで実現する生産技術・設計の効率化 株式会社IDAJ
4.SPH(粒子)法による粉体圧縮、樹脂射出成形、押出機の溶融解析事例紹介 横浜国立大学
5.医薬品賦形剤の帯電に影響を及ぼす添加物(量)GranuCharge、パウダーレオメータ、動的安息角ほか ライフィクス アナリティカル株式会社
以上
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