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粉体シミュレーション技術利用分科会 報告

2025年7月24日

  • 栗本鐵工所 浅井様の講演
    栗本鐵工所 浅井様の講演
  • ユニチカガラスビーズ 松本様の講演
    ユニチカガラスビーズ 松本様の講演
  • 日清製粉グループ本社 大西様の講演
    日清製粉グループ本社 大西様の講演
  • ランチョンセミナー会場
    ランチョンセミナー会場
  • 展示ブース
    展示ブース
  • Welcome Reception
    Welcome Reception
  • 国際賞 授賞式の様子
    国際賞 授賞式の様子
  • Banquet会場の様子
    Banquet会場の様子
「The 10th International Conference on Discrete Element Methods (DEM10)」の併催イベントとして、2025年度第2回粉体シミュレーション技術利用分科会を開催しました。「DEM10」は、離散要素法を用いたシミュレーションに関する多岐にわたるテーマを包括的に議論する国際会議であり、1989年の第1回開催以降、継続的に実施されてきました。本会議の日本開催は今回が初めてです。本分科会イベントの内容と報告は以下のとおりです。
 
①粉体シミュレーション国際賞(APPIE Computational Granular Mechanics Award)
日時:7月2日 (水) 19:00~21:00
場所:ホテルモントレ姫路Banquet会場
Banquet会場にて、粉体シミュレーション国際賞(APPIE Computational Granular Mechanics Award)の授賞式を開催した。本年は、DEM分野で多くの業績を上げているオーストラリア・CSIROのDr. Paul Cleary氏が受賞した。授賞式では、本Awardの審査委員長である山田幸良氏(日本粉体工業技術協会 特別顧問)と、審査委員の島田憲成氏(本分科会 代表幹事)より、受賞者にメダルと副賞が授与された。多くの学会参加者が会場に集い、国際色豊かで終始和やかな雰囲気の中で式典が進行した。
 
②Luncheon Seminar
日時:7月3日 (木) 12:00~13:00
場所:アクリエひめじ D会場 (4F 409室)
産業界から3名の講演者を迎え、最新の事例や技術動向が紹介された。各講演は約10分と短時間であったものの、企業紹介や事業概要、粉体テクノロジーに関する情報が簡潔にまとめられており、非常に有意義な内容であった。さらに、各講演後には活発な意見交換が行われ、今後の技術連携や発展に向けた貴重な議論の場となった。
 
講演1:「Introduction of Powder Processing Equipment」
株式会社栗本鐵工所 浅井健司 様
栗本鐵工所の企業概要および粉体機器についての紹介後、粉体・流体シミュレーションソフトウェア「iGRAF」を用いたニーダーの解析事例が紹介された。実機を基にしたシミュレーション結果を通じ、粉体プロセスにおける解析技術の有効性が示された。
 
講演2:「High-Precision Glass Beads」
ユニチカガラスビーズ株式会社 松本達也 様
ユニチカガラスビーズにおけるガラスビーズ製造のプロセスが紹介され、粒径分布の重要性がシミュレーションおよび工学応用における精度向上に貢献する点について説明があった。また、粒子制御技術の重要性が現場視点を交えて強調された。
 
講演3:「Fine particle control technology for advanced material by classification」
株式会社日清製粉グループ本社 大西達也 様
日清製粉グループの事業概要の紹介に続き、高機能材料のための微粒子制御技術と分級技術について説明があった。粒子制御技術が製品性能向上に果たす役割について、具体的な事例を発表された。
 
③展示
日時:7月1日 (火) 16:00~ 7月4日 (金) 15:00
場所:アクリエひめじ 4F 401~403室
パネル展示がなく、カタログ1部とチラシ2部のみの構成で、展示員も不在であったため、展示ブースはやや寂しい印象となった。展示会場は、初日(7月1日)のWelcome Reception時には多くの来場者で賑わったが、それ以降の日程では、講演の合間のコーヒーブレイク時にブースを訪れる方や、休憩に立ち寄る方が見受けられる程度であった。

以上

本分科会の開催案内は、こちらよりご確認いただけます

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