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粉体シミュレーション技術利用分科会 報告

2024年7月31日

  • シミュレーションセッションの様子
    シミュレーションセッションの様子
  • Prof. Jens Hartingの講演
    Prof. Jens Hartingの講演
  • Christoph Kloss氏の講演
    Christoph Kloss氏の講演
  • Vidura Yashodha Gamage氏
    Vidura Yashodha Gamage氏
  • Prof. Viktor Schererの講演
    Prof. Viktor Schererの講演
  • 酒井幹夫教授の講演
    酒井幹夫教授の講演
  • ポスターセッションの様子
    ポスターセッションの様子
  • ポスターセッション表彰式
    ポスターセッション表彰式
2024年度第2回粉体シミュレーション技術利用分科会は、粉体・ナノテクノロジー国際フォーラムへの参加として海外での分科会を開催いたしました。ACHEMAは3年に一度ドイツのフランクフルトメッセで開催される世界最大の化学装置・プラント技術関連の展示会であり、粉体関係の装置、プラントが数多く展示されます。展示会の併催行事としてドイツ化学工学会(DECHEMA)と化学工学会との共催で、粉体・ナノテクノロジー国際フォーラム2024(International Powder & Nanotechnology Forum 2024 : IPNF2024)を6月11日、12日の2日間にわたり開催しました。以下に報告いたします。
 
1.ACHEMA2024 視察
日時:6/11 ~ 6/14
場所:ドイツフランクフルト
報告事項:56ケ国から2842社の出展数、141ケ国から106,001人の参加者
展示スペースに関しては展示グループ「医薬品、包装、保管技術」がACHEMA2024で初めて最大となり、次いで「ポンプ、コンプレッサー、バルブ、継手」と「計装、制御、自動化技術」が続く。 参加国別ではドイツ(1,042社)、中国(438社)、イタリア(250社)の出展者が63%で海外出展者の割合が高くなっている。ACHEMA2024は中国の出展者の記録的参加に加えて、インドからこれまでの最高の出展者参加を(185社)記録。
参加者の2人に1人(48.9%)は海外からの参加者でACHEMAは単に新規顧客を見つけるだけではなく、顧客、サプライヤー、競合他社との対話の場、将来の課題に立ち向かうためのコミュニケーションや新製品の開発のためには最適な場となっている。
一方で、シミュレーションのソフトウェアに関する展示はほとんどなく、シミュレーションソフトの出展の効果は不透明と感じた。
 
2.IPNF2024(粉体シミュレーションに関する講演会)
日時:6/11 11:20~15:40
IPNF2024の初日に日独の研究者による粉体シミュレーションの最新の研究成果や応用例を紹介する講演会を実施し、約40名の参加者が集まった。
日本からは東京大学の酒井幹夫教授がDEMに関する研究成果、㈱構造計画研究所のVidura Yashodha Gamage氏から粉体ソフトウェアiGRAFと産業界における応用例を紹介頂いた。また、ドイツからはヘルムホルツ研究所のHarting教授の格子ボルツマン法を用いたレオロジーや毛細管現象の研究事例の紹介、DCS Computing社のKloss博士のDEM-CFDのカップリング技術を用いたシミュレーションの事例紹介、ルール大学ボーフムのScherer教授のDEM/CFD技術を用いた化学反応のシミュレーションの研究を紹介頂いた。日独のDEM研究の第一人者が揃う講演会となり、活発な質疑や交流がなされた。
 
ランチタイムにはポスターセッションを実施し、日独の若手研究者を中心に計7題の発表があった。ランチタイムを長く設けたこともあり、各展示において十分な交流や議論を行うことができた。ポスターセッションの優秀者には、日本からの研究者2名が選出された。今回はACHEMAの展示会場からも近い、会場を確保できたことで、前回に比べ多くの聴講者に参加頂けた。
 
Simulation Session
 
11:20 – 11:45 Keynote Lecture
「From droplets to capsules: rheology, capillary interactions, and wetting」
 
Prof. Jens Harting (Helmholtz Institute Erlangen-Nürnberg for Renewable Energy)
 
11:45 -13:40 Lunch & Poster Sesssion
 
13:40 – 14:05 Keynote Lecture
「Modelling particle processes in the chemical and pharmaceutical industries.」
Christoph Kloss, Christoph Goniva (German, Simulation)
 
14:05 – 14:30 Keynote Lecture
「iGRAF: Simulating Diverse Industrial Processes Through a Comprehensive DEM-CFD Based Approach」
Mr. Vidura Yashodha Gamage (Kozo Keikaku Engineering Inc.)
 
14:30 – 14:55 Keynote Lecture
「DEM/CFD simulation of chemically reacting, thermally thick particles in moving granular assemblies with gas flow: challenges and recent developments.」
Prof. Viktor Scherer (Ruhr-Universität Bochum)
 
14:55 – 15:10 Break
 
15:10 – 15:35 Keynote Lecture
「Advancing Discrete Element Method Simulation: A Comprehensive Verification and Validation Study」
Prof. Mikio Sakai (The University of Tokyo)
 
15:35 – 15:40 Best Poster Award Ceremony
 
 

以上

本分科会の開催案内は、こちらよりご確認いただけます。

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