2014年9月25日
H26年9月17日(水)
本年度の第2回分科会は、東京二十三区清掃一部事務組合中央清掃工場のご厚意により、粉体工学会・集塵技術の多機能化研究会と合同にて、中央清掃工場の見学と講演を実施しました。中央清掃工場は東京都中央に位置する都市ゴミ焼却設備の一つであり、燃焼廃熱を利用したボイラによる発電を行うとともに、周囲を住宅に取り囲まれているために集じん装置をはじめとする周辺環境に配慮された排ガス処理装置を兼ね備えておられます。見学はゴミの受入れバンカーから焼却炉、排ガス処理設備、ボイラ、中央操作室を見学させていただきました。
講演は「自動計測器によってダスト濃度を連続的に測定する方法についての規定」となるJIS Z 8852を、当分科会の前コーディネータである田森先生より解説していただき、合わせて連続測定に用いられる測定機器を機器メーカー3社より紹介していただきました。今後の集じん装置のダスト濃度監視のあり方が、JIS Z 8808に代表される時間平均測定だけではなく、連続監視が重要となることが認識できました。
本会合から、都市型の排ガス処理のあり方やこれからの集じん装置排気濃度の監視のあり方が認識でき、新たな業界発展の一因になりえる知見として共有することが出来ました。