活動報告

第2回晶析分科会

2014年6月20日

 

  • ポスター賞授与
    ポスター賞授与
  • ポスター会場
    ポスター会場

「ACTS2014:Asian Crystallization Technology Symposium 2014/ CGOM11:11th International workshop on Crystal growth of Organic materials」において、ポスターセッションおよび講演会の一部を共同開催した。ACTS2014は、アジアを中心に25か国の研究者が参加し、全 3日間の開催で、オーラル80件、ポスター145件(ACTS:75件、CGOM:70件)が発表された。
今回分科会としては、このうちの3日目のポスターセッション(および講演会)について協賛し、企画開催することとした。従来の参加者間の技術交流に加え て、新たな企画としてポスターセッションにおいて、晶析分科会としてのベストポスター賞を選定・授与することとした。晶析分科会としての選考要領、 Certificate(英語版の賞状)作成を行い、分科会幹事からなる審査委員会を設置した。幹事会議事録に示した通り「将来広く産業の発展に貢献する 研究であること」を基準として、5人の審査員で分担して精査した結果を持ち寄って協議した。
その結果、韓国・慶煕大学の”Geometric Effect of Taylor Vortex on Polymorphic Nucleation and Phase Transformation”に決定した。
ここでポスターセッション全般について概観する。
基礎技術(多形・粒径制御法、膜濃縮法、貧溶媒法、テイラー流など)に関するもの、医薬品・化学品分野での微粒化技術に関するもの、装置メーカー(月島機 械、呉羽、カツラギ等)による最近の晶析装置実例に関するもの、排水・廃油からの晶析による有用物質回収技術に関するもの、シュミレーション(溶解度、流 体力学、PSD)に関するもの、などの研究例があった。この中で、分科会のターゲットとしている「将来の工業化を期待させる技術」というものも十数件見ら れ、特に韓国の大学が積極的に研究していた。
日中韓を中心としたアジア全体の技術シンポジウムは、日本のリーダーシップを強く求めていて、今回は当分科会のコーディネータが実質的に主催していたからこそ参画することができた。
従来から行っている、日米欧における最先端技術の共有化に加えて、こういった企画に継続的に協力することが重要である。

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