活動報告
環境エネルギー・流動化分科会 報告
2026年9月2日
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見学会の様子
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見学会の様子
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講演会の様子
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集合写真
鋳造業は、自動車部品や産業機械部品などを製造する基幹産業であり、鉄スクラップを再利用する資源循環型産業でもある。一方で、鉄を溶解する工程では多くのエネルギーを消費し、特にキュポラ炉では石炭コークスを使用するため、脱炭素化への対応が大きな課題となっている。
講演では、まず株式会社コヤマ様の事業概要と鋳造工程について説明いただいた。同社では、自動車関連部品や産業機械部品向けの鋳鉄鋳物を中心に事業を展開しており、鋳造から加工までの一貫生産を行っているとのことであった。鋳物は約1,500℃の溶湯を砂型へ注湯して製造されるものであり、長い歴史を持ちながら現在も社会インフラや産業を支える重要な製品であることを改めて学ぶことができた。
続いて、同社がバイオマス利用を進めることとなった経緯について説明いただいた。従来使用してきた石炭コークスは輸入品への依存度が高く、供給不安や価格変動の影響を受けやすいことに加え、カーボンニュートラルへの対応が求められている。このような背景から、キュポラ炉の特長を維持しながら脱炭素化を進める手段として、バイオマス燃料の活用に取り組まれているとのことであった。
講演の中心となったのは、同社が製造する「バイオブリケット」の取組みであった。原料には、きのこ栽培後の廃菌床や木材加工残渣、バークなど地域で発生する未利用バイオマスを活用している。これらの原料を破砕、乾燥、混合した後、高圧で成形することで高密度な固形燃料を製造している。現在では年間約600トンのバイオブリケットを製造し、自社キュポラ炉で利用しているとのことであった。排出元では廃棄物として処分されていた未利用バイオマスを有価で買い取り、燃料として有効活用することで、経済的課題を克服しつつ脱炭素を前進させる素晴らしい取組みであると感じた。
さらに同社では、長野市のバイオマス産業都市構想への参画や、地域事業者との連携による原料調達ネットワークの構築など、地域循環型社会の実現に向けた活動も積極的に推進されている。バイオマス利用は単なる脱炭素対策にとどまらず、地域活性化やエネルギーの地産地消につながる可能性を持つことが紹介された。
今回の見学講演会では、鋳造業というエネルギー多消費産業においても、既存設備を活かしながら「エネルギーの地産地消」、「地域循環型社会の実現」、「地域活性化」を推進する先進的な取組みを学ぶことができた。特に、地域で発生する未利用バイオマスを燃料として活用することで、環境負荷低減だけでなく地域課題の解決にもつなげている点が大変印象的であった。
最後に、貴重な講演ならびに丁寧なご説明を頂き、また貴重な現場見学の機会を頂いた株式会社コヤマ様に改めて感謝申し上げます。
以上
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