活動報告
環境エネルギー・流動化分科会 報告
2026年3月5日
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①1黒木山太陽光 集合写真
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①2黒木山太陽光発電 ご説明状況
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②1枕崎バイオエナジー集合写真
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②2枕崎バイオリソース ご説明
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③1鹿児島市南部清掃工場 集合写真
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③2鹿児島市南部清掃工場 ご説明
今回の見学会は、貸し切りバスで、初日に南九州市、枕崎市、2日目に鹿児島市の見学先を2日かけて回る計画としました。以下、見学先のレポートにも記載しましたが、再エネの地産地消の取組みを学ぶことができ有意義でした。初日の見学会終了後、指宿市で開催した技術懇談会では、見学会の感想やエネルギーの地産地消に関する意見交換が活発に行われ、参加者各位にとって良い刺激が得られる貴重な機会になったと思います。
1)南九州市黒木山太陽光発電所
本発電所は、南九州市のゼロカーボンシティ構想の一環として建設され運営されている施設であり、南九州市様ならびに本施設の設計施工をされた(株)ミタデン様に、分かりやすく丁寧なご説明を頂いた。
太陽光発電した電力を自営線で周辺10施設へ供給するとともに、余剰電力を蓄電池に貯め、給食センターの夜間電力利用、災害時の指定避難所への優先的な電力供給、余剰電力を電力会社に売電するなど、太陽光エネルギーの効率的運用がなされていた。発電設備は、約1,000kWの太陽光モジュールと600kWのパワコン容量を持つ設備で、昼間は約500kWを周辺施設で使い、残りの約100kW程度の電力を蓄電池に貯めているとのことであった。蓄電池は、電解液の酸化還元反応を利用して充放電を行うレドックスフロー蓄電池が採用されており、電極や電解液が長寿命であること、発火性の材料が使われておらず安全性が高いこと等、採用されている蓄電池の特長についても説明頂いた。
2)枕崎バイオマスエナジー
続いて、枕崎市で固定価格買取制度(FIT)の2,000kW未満の区分にて認定された木質バイオマス発電事業を行っている枕崎バイオマスエナジー合同会社様を訪問し、原料加工ならびに発電所を見学した。
本施設は、2020年10月から商用運転を開始した施設で、鹿児島県内で未利用となっているバーク(樹皮)をメインとした国産材を燃料とする発電事業を行っている。バイオマス燃料は、同施設内にある枕崎バイオマスリソース合同会社様から供給を受けている。枕崎バイオリマスソースでは、購入した原木や樹皮を同施設内で破砕、粉砕加工し、発電用の燃料を製造し、発電事業者である枕崎バイオマスエナジーに提供している。発電施設は、トラベリングストーカ炉方式で1,990kWの発電能力を有するものであり、余剰電力を電力会社に売電している。今回は、枕崎バイオマスエナジー様、枕崎バイオマスリソース様から、それぞれの事業におけるご苦労や工夫を教えていただき大変参考になった。
3)鹿児島市南部清掃工場
本施設は、2022年1月に供用開始した一般廃棄物処理施設であり、川崎重工業(株)が設計・施工と20年間にわたる運営事業をDBO方式により受託した施設である。この施設は、1日あたり220トン(110トン/日×2系列、ストーカ方式焼却炉)のごみを処理する能力を有するごみ焼却施設と、60トン(30トン/日×2系列)のバイオガス施設を有する。焼却廃熱から4.7MPa、420℃の蒸気を得ることができる高温高圧ボイラを採用し、発電効率23%の高効率発電を実現している施設である。
バイオガス施設では、横型の乾式メタン発酵方式により、ごみを原料としたバイオガスを発生させ、バイオガス精製設備で不純物とCO2を除去した後の高濃度メタンガスを近隣の都市ガス事業者へ売却している。バイオガス精製設備でのCO2分離はガス分離膜を採用しており、ガス分離後のメタンガス濃度は約95%以上とのことであった。都市ガス事業者では、バイオガスに由来する環境価値を付加した「カーボンオフセット都市ガス(バイオガス)」を市内の小学校に供給しているとのこと。バイオマス施設の見学では、設備操業面での苦労や工夫、他施設でのバイオガス利用方法の紹介を頂き勉強になった。今回の見学会では、施設の設計施工を担当された川崎重工業(株)様、施設運営をされているグリーンパーク鹿児島(株)様に、設計や運用に関するご苦労や工夫についてご説明を頂いた。
さいごに、今回、見学の機会を頂き、実際の運用におけるご苦労や工夫などについて、丁寧なご説明を頂いた南九州市様、(株)ミタデン様、枕崎バイオマスエナジー合同会社様、枕崎バイオマスリソース合同会社様、川崎重工業(株)様、グリーンパーク鹿児島(株)様に、改めて感謝申し上げます。
以上
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