活動報告
環境エネルギー・流動化分科会 報告
2016年11月8日
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大野発電所 チップの供給コンベヤが小さい!スクレーパ式ではないらしい。
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大野発電所チップ受入ホッパ
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大野発電所集合写真
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福井市クリーンセンター説明及び質疑
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福井市クリーンセンター中央制御室前にて
1.第68回環境エネルギー・流動化分科会は、神鋼環境ソリューション細田幹事のご尽力により、運転を開始したばかりの、福井グリーンパワー大野発電所(流動層木質バイオマス発電所、神鋼環境ソリューション建設・運営)とともに、25年前の施設を基幹改良して大幅なCO2削減を図った福井市クリーンセンター(流動床式焼却炉、IHI建設)を見学した。会場の関係で25名制限となり、早い時期に定員に達した。
2.福井グリーンパワー大野発電所
福井県内陸の大野市にある、バブリング流動層方式で比較的小型の木質バイオマス発電所。出力7,000kW。神鋼環境ソリューションが建設し運営含め70%出資している。燃料は一般木材と間伐材が混合で、形状も切削チップとピンチップがありさまざま。施設でのチップ製造もしている。広く貯木場をとり、なるべく乾燥をはかりたいとのこと。雪に備えヤードの屋根工事をしていた。ボイラにはガス化溶融炉で培ったガス化燃焼技術を取り入れている。現場で質問が多く出された。説明対応の所長が設計をしていたこともあり、白熱した討議が行われた。
3.福井市クリーンセンター
IHIが建設した流動床焼却炉。1991年稼働で25年経過している。115t/d×3炉。2012年度から基幹改良工事を行いCO2を45.6%削減した。
基幹改良で、大きくは破砕機を廃止し、給じん機を大型化。もともとの発電機1,600kWに100kW小型タービン(一段背圧)をつけた。そのほかは機器の更新が中心で、あと10年の稼動を目標としている。技術に詳しい方の応援とともに、中央制御室内で詳しい説明があり、参加者は時間を忘れて議論していた。
今回の見学会開催にあたり、ご協力いただいた方々に感謝いたします。
以上