活動報告

湿式プロセス分科会 報告

2022年2月8日

  • 佐竹化学機械工業株式会社 佐藤 誠 氏のご講演
    佐竹化学機械工業株式会社 佐藤 誠 氏のご講演
  • ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ 株式会社 大原 勝義 氏のご講演
    ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ 株式会社 大原 勝義 氏のご講演
  • 日本スピンドル製造株式会社  浅見 圭一 氏のご講演
    日本スピンドル製造株式会社  浅見 圭一 氏のご講演
  • 神戸大学大学院 菰田 悦之 氏(湿式プロセス分科会 副コーディネータ)のご講演
    神戸大学大学院 菰田 悦之 氏(湿式プロセス分科会 副コーディネータ)のご講演

2021年12月10日、第1回湿式プロセス分科会として、「多様化するスラリーハンドリングの新展開」と題し、スラリーの分散に関する基礎的事項から各種装置の開発動向、さらに近年ますます高性能化が求められている二次電池への応用事例に至るまで、各分野のエキスパートにオンライン形式でご講演いただきました。
<プログラム>
講演① 粒子分散手法と分散状態評価の動向  神戸大学大学院  菰田 悦之 氏
講演② キャビテーションを利用した高速分散装置について 日本スピンドル製造株式会社  浅見 圭一 氏
講演③ 高精度湿式分級装置の開発と適用事例 佐竹化学機械工業(株)  佐藤 誠 氏
講演④ 電極合材スラリーへのカーボンの分散と電池性能 ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社 大原 勝義 氏

菰田氏には、分散の手法と評価の基礎について丁寧に解説いただきました。分散の三要素である粒子表面の濡れ、凝集物の解砕、分散安定化など、当分野を専門とする参加者からも学びなおす良い機会になったとのことでした。浅見氏には、一次粒子を破壊しないソフトな分散や炭酸ガスを用いた次世代活物質のスラリー作成が、キャビテーションを利用した分散装置により可能になることを紹介いただきました。佐藤氏には、0.5~20μmの粒子径範囲で変動係数10%未満という高精度分級を実現する最新の湿式分級機と、IoTによる遠隔監視について紹介いただきました。また大原氏には、カーボンブラックの基本特性、その分散がリチウムイオン二次電池の性能に及ぼす影響、さらに燃料電池の発電性能を支配するカーボンブラックの表面修飾について、多くのデータを基に解説いただきました。講演会の終了後も質疑応答が途絶えず、オンラインでありながらも熱気にあふれた講演会となりました。

以上
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