活動報告
混合・成形分科会 報告
2022年4月4日
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講演会の様子
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見学会の様子
2022年3月11日、兵庫県立大学 金属新素材研究センター様の全面的なご協力のもと、新型コロナ(オミクロン株)に対するまん延防止等重点措置が発令中ではありましたが、現地参加型にて講演見学会を開催させていただきました。感染防止の観点から参加者は分科会関係者も含めて13名程度として募集を開始したところ、予想以上に反響が大きく、結果的に講師の方など関係者を除いた参加者が11名となりました。
講演会の方は、はじめに金属新素材研究センター、センター長 山﨑 徹様から、金属新素材研究センターの概要とひょうごメタルベルトコンソーシアムのご紹介があり、産学連携による技術支援への取組みについてご説明いただきました。
次いで、3Dプリンタに関する2題の講演を行っていただきました。
講演(1)として、同副センター長 柳谷彰彦様から「高機能金属粉末と金属3D積層造形」と題し、3Dプリンタに適した高機能金属粉末の製作方法やその制御、作りたい最終製品に求める価値に応じて金属粉末を選択する方法など、3Dプリンタの性能だけではなく、金属粉末とその製作プロセスの重要性について冶金的アプローチをキーワードに解説していただきました。
講演(2)では、同センター研究員 竹内博之様から「金属3Dプリンタ(レーザー/電子ビーム)の特長と造形事例のご紹介」と題し、レーザービーム方式と電子ビーム方式の違いや、メリット、デメリットなど、3Dプリンタの課題と対策をご自身で取り扱ってこられた経験をもとに詳しく解説していただきました。
見学は、同センターが保有している3Dプリンタ2台と合金粉末作製装置や、積層状態の分析装置などを見せていただきながら、操作方法なども説明いただきました。非常に興味深い装置を色々見せていただき、見学時間も忘れて聞き入ってしまったため、最後は駆け足で戻るようなひと場面もあった程で、参加者の皆さんにとっても充実した内容であったと思います。
ご参加いただいた方々や運営に携わっていただいた方々に心より感謝いたします。