活動報告
混合・成形分科会 報告
2017年3月9日
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胡粉と岩絵具の製造工程について説明いただく
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胡粉の製造過程を見学
- 見学会概要
- 中川社長より操業からの社歴説明。
- 中川専務より岩絵具と胡粉の製造工程の説明
- TV放映されたビデオ(25分番組)
- 工場見学
- 質疑応答
今回の見学会では胡粉と岩絵具の製造工程についてパネルを使用し説明いただきました。
イタボガキから製造する胡粉の工程は、現在も伝統的な製造方法が取られ、酸化チタンの様な真っ白ではなく、独特の『白』が伝統を守ることにより製造されています。イタボガキは表面の有機物など不純物を取り除くために十分な枯らしが必要。現在は入手困難であるが工場内に十分な量が確保されています。
岩絵具については工業化された工程ではあるが、水簸の工程は職人の作業を工業化した設備を使用しています。粒子径によって色彩が異なり、天然石を使用するため製造ロットごとに若干に差が出ます。こちらも原石が入手困難となっています。
寺院など文化財の補修があれば表面に多く使用されるのではと思われますが、意外と文化財の補修で使用される量は少ないらしいです。
分科会からの見学会を受け入れるのは4回目とのこと。基本的に製法は伝統を重視し、設備は更新せずメンテナンスのみで維持されています。
以上