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合同分科会 報告(湿式プロセス&電池製造技術)

2024年3月13日

2024年2月8日、湿式プロセス分科会は電池製造技術分科会と合同分科会を開催いたしました。セミナー前半は、経済安全保障の観点から車載電池をめぐるグローバル競争と日本の課題、LIB用バインダー開発、正極材料の素材開発についてご講演いただきました。続く2件は、LIB製造のキーポイントの一つでありながら、これまであまり注目されることのなかったスラリー評価に関する最新の研究成果についてのご講演、最後に、燃料電池スラリーコーティングの自動化を目指したAI技術の適用についてご発表いただきました。
各講演とも多数の質問があり非常に盛況でした。また、交流会にも多数の方にご参加いただき、懇親・意見交換が行われました。以下に報告いたします。
                                  
1.主 催 :一般社団法人日本粉体工業技術協会 湿式プロセス分科会・電池製造技術分科会
2.日 時 : 2024年2月8日(木) 12:30~19:30 
3.場 所 :京都リサーチパーク
4.開催形式 : 対面のみ
 
【セミナープログラム】
①経済安全保障の車載電池をめぐるグローバル競争と日本の課題
名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授 佐藤 登氏
EV用電池に関する各国の政策の変遷と日本政府の取組についてご講演いただきました。全固体電池によるサヨナラ満塁本塁打はない、日本は地道に液LIBの遅れを取り戻さないといけない・・・と国への提言も発表されました。
 
②LIB用バインダーの開発状況
㈱ ENEOSマテリアル 研究開発本部 機能化学開発部 黒角 翔大氏
航続距離延長、充電時間短縮に向けた開発および高容量化に向けたSi負極用バインダーの開発についてのご講演をいただきました。
 
③正極材料技術と今後の展開 (株) 田中化学研究所 執行役員 田中 学氏 
Ni-H、Lib正極活物質のこれまでの開発について,ならびにこれからはコア技術を生かした開発を進めていくとの方針をご説明いただいました。
 
④多成分スラリーの沈降及び流動挙動と電極構造の関係に関する研究
法政大学大学院 理工学研究科 応用化学専攻 教授 森 隆昌氏
多成分スラリーの沈降、流動挙動と粒子の分散状態の関係について、また、固練り(高い濃度で混錬した後、希釈する練り方)が粒子分散剤の吸着量に与える影響についてのご講演をいただきました。
 
⑤レオロジーを軸としたカーボンナノチューブ分散液の内部構造解析
神戸大学大学院 工学研究科 応用化学専攻 准教授 菰田 悦之氏
電池製造におけるCNTの分散評価(レオロジー評価、パルスNMRによる分散剤吸着量の評価など)に関するご講演、塗膜形成時の塗膜の内部構造の観察手法など有用な情報をいただきました。
 
⑥粉体成膜プロセス研究の自律探索のための
データ駆動型プロセス・インフォマティクス
東京大学大学院 工学系研究科 機械工学専攻 准教授 長藤 圭介氏
燃料電池の成膜プロセスと「お好み焼きを作るプロセス」とを比較したわかりやすいご説明と、AIロボットと人との協調型探索システムなどこれからのあるべき姿についてご講演いただきました。
今回初めて、機械工学がご専門の長藤先生にご発表いただきました。非常に分かり易く興味深いお話でした。これからは、専門の異なる分野の先生方にもご発表いただくことも積極的に検討する必要があると感じました。
 

以上

本分科会の開催案内は、こちらよりご確認いただけます。

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