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合同分科会 報告(混合・成形分科会)

2025年6月11日

  • 講演会の様子
    講演会の様子
  • 見学会の様子
    見学会の様子
  • 交流会の様子
    交流会の様子
  • 交流会の様子
    交流会の様子
  • 集合写真
    集合写真

初夏を思わせるような強い太陽の日差しが降り注いだ一日となった5月20日、湿式プロセス分科会と合同開催という形で、佐竹マルチミックス㈱様に全面的にご協力いただき、講演と見学会を開催しました。以下にその概要を報告いたします。
 
(1)会社紹介並びに工場見学
佐竹マルチミックス㈱様は、2020年に創業100周年を迎えられた老舗企業であり、攪拌機のトップメーカーとして常に新しい研究開発を続けられており、次の100年を見据えた新たな分野への挑戦をされています。
その根幹となっている攪拌技術研究所では、シミュレーションを利用した攪拌技術の更なる追求と「流れの制御」を課題として日々研究開発をされており、その大小様々な試験装置と共に攪拌羽根の製造現場も見学させていただきました。またこれら長年培ってきた技術を応用して、新規事業として取り組んでおられるiPS細胞やバイオマスの培養装置や湿式による高精度な分級を可能にした装置のご紹介もしていただきました。
 
(2)講演①
法政大学教授の森隆昌氏には、「直流電場による水中微粒子の沈降促進に関する研究」と題して、直流電場の印加によって粒子が凝集・沈降する現象を研究した成果を発表していただき、なぜこのような現象が発生するのかといったメカニズムを解明し、沈降速度を上げる方法の模索や濃縮物の連続式分離装置開発への取り組みなどを具体的なデータ・事例をもとに解説していただきました。
 
(3)講演②
筑波大学教授の小林幹佳氏には、「コロイド粒子分散系の特性とゼータ電位」と題して、コロイド粒子が電気泳動する際のゼータ電位との関係や凝集現象に及ぼす粒子表面の界面条件及び液体粘度の影響などを、過去の学術論文を紐解き尚且つご自身の知見を加えて論理的に解説していただきました。
 
(4)講演③
佐竹マルチミックス㈱の吾郷健一様には、「攪拌の基本特性および最新の攪拌技術」と題して、攪拌する目的に応じた攪拌作用があり、その作用を引き起こすための攪拌羽根の選定とモータ動力の設定方法、シミュレーションを利用したフローパターンの解析と検証、さらにスケールアップの方法など、具体的な事例と共に解説していただきま した。

募集定員一杯の多くの方にご参加いただき盛況な分科会となりました。また攪拌技術研究所ロビーをお借りして交流会も開催し、講師の先生方及び佐竹マルチミックス様関係者を交えて、両分科会の参加者の皆様の親睦を深めることができました。このような場をご提供いただいた佐竹マルチミックス㈱様、並びに分科会の切り盛りをしていただいた湿式プロセス分科会の皆様には感謝申し上げます。
 

以上

本分科会の開催案内は、こちらよりご確認いただけます

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