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合同分科会 報告(微粒子ナノテクノロジー&粒子加工技術分科会)

2024年7月18日

  • 講演風景①
    講演風景①
  • 講演風景②
    講演風景②
  • ポスター展示の様子
    ポスター展示の様子
  • 集合写真
    集合写真

2024年6月11日~14日にわたり、日独粉体ナノテクフォーラムInternational Powder and Nanotechnology Forum 2024 (IPNF2024)および企業見学を内容とする2024年度第1回海外分科会を開催いたしました。以下に報告いたします。
 
1.ACHEMA2024 視察
日時:6/11 ~ 6/14
場所:ドイツフランクフルト
報告事項:56ケ国から2842社の出展数、141ケ国から106,001人の参加者
展示スペースに関しては展示グループ「医薬品、包装、保管技術」がACHEMA2024で初めて最大となり、次いで「ポンプ、コンプレッサー、バルブ、継手」と「計装、制御、自動化技術」が続く。 参加国別ではドイツ(1,042社)、中国(438社)、イタリア(250社)の出展者が63%で海外出展者の割合が高くなっている。ACHEMA2024は中国の出展者の記録的参加に加えて、インドからこれまでの最高の出展者参加を(185社)記録。
参加者の2人に1人(48.9%)は海外からの参加者でACHEMAは単に新規顧客を見つけるだけではなく、顧客、サプライヤー、競合他社との対話の場、将来の課題に立ち向かうためのコミュニケーションや新製品の開発のためには最適な場となっている。
 
2.IPNF2024(ナノテクノロジー、製剤と粒子加工に関するセッション)
日時:6/11 9:50~11:20、6/12 9:45~15:40
微粒子ナノテクノロジーと粒子加工技術分科会の合同分科会として、二日間に渡り講演会を開催した。
初日6/11のナノテクノロジーセッションでは神谷教授、飯島准教授、Karl教授にご講演いただいた。
二日目6/12では複数のセッションを設けた。
製剤プロセスと物質セッションとして竹内教授、森部教授、Dr.遠藤(味の素)、Dr. Guth(BASF)、山本教授にご講演いただき、ナノテクノロジーによるデリバーシステムセッションとしてGopferich教授、渡辺准教授にご講演いただいた。三つ目のインハレーションセッションとしては門田教授、Dr. Irene(Harro Hǒfliger)にご講演いただいた。
また、ポスターセッションでは日独から大学、学生、企業から計7題の発表があった。なお、ポスターセッションは長めに設定された昼食時間を活用し、活発な討論がなされた。参加者人数は48名であった。
 
3. Harro Hǒfliger社見学
日時:6/14 8:00~18:00
参加者:14名(会員11名、非会員1名、学生2名リスト別添/会員・非会員明示)
従業員は約1900名、営業成績は約600億円、
輸出割合は80%以上。(EU55%、アジア13%、北米、中南米28%、その他4%)
包装充填装置のメーカーで1975年創業、初期はガレージで中古の箱詰め機の再調整事業から始まり、1987-1995年はコンビニエンス食品の包装機、1990年からは医薬業界向けカプセル充填機で成功を収め、1996-2004年から顧客の問題解決思考を重点においた展開にシフトしてから右肩上がりに成長を続け、2005年には新社屋を建設し、包装機を製造する工場を設立。
商品開発から生産工程の全体に沿って国際的な顧客と寄り添い「ラボから生産まで」までをテーマとして掲げ、包括的なアプローチの下であらゆるレベルの工業化に対応する、カスタムオーダメイドで生産効率の高い、高水準な設備を供給している。
 
4.工場ツアー
構内は整理整頓され、広い作業場で組立作業者は3Dデータ(図面)を見ながら装置の組み立てを行っていた。工場が広い割に組立工の人員は少なく感じた。相当数の装置のフレームや定盤(各種部品を取り付ける鋼板)、ブラケット類は穴あけ、タップ加工、切削レーザー加工品が保管されており受注の好調さを感じた。また、部品の個々状態を見ると既に精度よく加工済みであり、作業者はその部品を3Dデータを確認して作業者は組みたてるのみであると推測され、合理性と設計力の高さを感じた。
 

以上
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