活動報告
合同分科会(乾燥&湿式プロセス)報告
2026年7月21日
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株式会社テクノスマート 市川様のご講演
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北九州市立大学 三野様のご講演
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長岡技術科学大学 高橋様のご講演
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集合写真
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交流会の様子
①株式会社テクノスマート 会社紹介/技術説明/工場見学 株式会社テクノスマート 研究開発部長 市川太空美 氏
株式会社テクノスマートでは、塗工乾燥装置の説明と工場見学をさせていただきました。塗膜厚さ公差±1μmという厳しい要求に対応できる塗工乾燥ラインを持ち、クリーンルームで製造される高付加価値品にも対応されています。乾燥機は上下のヒーターでシートを波状に浮上させながら搬送する方式で、ノズルとシートの距離が近いことで、高効率かつ安定した搬送を実現していました。低粘度から高粘度まで対応できるダイ方式や、厚さの僅差を改善したグラビア方式などの開発品をご紹介いただきました。製造面ではストライプ状の間欠塗工は特に難易度が高いとのことでした。テスト機見学では、シミュレーションに加え実物を観察できる窓を設け、実験結果をもとにパラメーターを調整しながら品質を高めている点が印象的でした。
②コロイド粒子分散液滴の乾燥工程で起こる粒子膜の変形に関する研究 北九州大学 三野泰志 氏
微粒子を含む液滴が乾燥する過程で、液滴の表面にできる粒子膜がどのように変形していくかを、実験で直接観察した内容をご講演いただきました。乾燥温度が高いほど、粒子膜が薄い段階で早く変形が始まることが分かり、その理由として、温度が高いと膜自体が硬く脆くなる可能性があることを、貫入実験によって示されました。後半では、シミュレーションを用いた粒子懸濁液の粘度変化メカニズムを解説いただきました。粒子体積分率が高くなると、粒子間に働くvan der Waals引力により粒子が凝集し、粘度が急激に高くなることを実験とシミュレーションから示していただきました。粒子形状をコントロールする難しさを感じました。
③ペースト塗布膜表面の乾燥過程におけるレオロジー特性変化の評価 長岡技術科学大学 高橋 勉 氏
塗料のようにペースト状の塗布膜が乾燥していく際に、膜の物性がどのように変化するかを評価された内容でした。揮発性と不揮発性の溶剤を組み合わせ、乾燥途中の状態を再現する工夫を行い、微少な球を押し込むナノインデンテーション試験により表面の力学特性を定量的に評価する手法をご紹介いただきました。粒子体積分率が増加するほど、圧子が試料に引き込まれる力や粘性流動による変位は小さくなり、圧子が表面から離脱する際の力は大きくなることが分かりました。一方、揮発性溶剤の添加自体はこれらの特性に系統的な影響を及ぼさず、加熱温度の上昇の方が引き込み力や離脱力に強く影響するとのことでした。乾燥中のある瞬間を切り取って測るという発想は大変勉強になりました。
④交流会
交流会は、場所を変えて「ホテルニューオウミ」で開催しました。バス移動ということで交通渋滞に少しかかりましたが、ほぼ予定通りに開始できました。交流会でも活発な意見交換が行われ有意義な時間が過ごせたと大変好評でした。