活動報告
合同分科会(食品粉体技術&造粒)
2014年10月27日
平成26年度 第2回分科会は群馬県太田市にあるAGF関東㈱様のご協力を得て、造粒分科会との合同分科会として開催されました。
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AGF関東株式会社 見学 概要説明
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集合写真2
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集合写真1
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コーヒー豆の「生」と「焙煎後」サンプル
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AGFでの会場風景
開会に際し食品紛体技術分科会のコーディネーターの広島大学大学院羽倉先生よりコーヒーには造粒技術も使われており、とても興味深く、勉強になる分科会にしていきたいとのご挨拶を頂きました。
工場ではAGF関東㈱総務グループの方より会社の概要とインスタントコーヒーの製造方法の説明頂きました。冷水でも溶けやすい顆粒についての実験も取り入れ、理解できたと感じています。その後、2組に分かれ、レギュラーコーヒー、インスタントコーヒー、スティックコーヒーの充填包装ラインの見学を行いました。充填包装ラインに投入されてからは自動運転で、異物や品質に十分に注意しながら充填されていました。特に風味を損ねないよう酸化防止として窒素置換充填を行っているなど、お客様の満足を得るために様々な工夫がなされていることが分かりました。見学後の質疑も活発に行われ、予定時間を超過するほどでした。
講演会場に戻り、初めに吉田技術事務所の吉田様より「噴霧乾燥の基礎と実務-粒子径のコントロールと造粒」と題して講演を頂きました。噴霧乾燥に要する時間、液滴を作る装置(ノズル)と液滴と乾燥後粒子径の関係などを解説頂き、さらに最近ではかなり細かな粒子径の乾燥品も作ることができるようになっているという技術の進歩を紹介頂きました。次に㈱奈良機械製作所の吉原様より「難局打開の造粒技術」と題して講演を頂きました。粉を扱うプラントでのトラブルは造粒を行うことで解消できることがあること。また、造粒することで新たな機能も付与できることもあること、そして造粒技術について具体的な装置を例に解説頂きました。
最後に造粒分科会のコーディネーターの中央大学村瀬先生より食品と造粒は深い関係にあり、今後も連携していきたい、とのご挨拶を頂き閉会しました。