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合同分科会報告(食品粉体技術&バイオ粒子プロセス分科会)

2022年3月24日

  • 野村先生の講演
    野村先生の講演
  • 食品粉体技術&バイオ粒子プロセス分科会 参加者の皆様
    食品粉体技術&バイオ粒子プロセス分科会 参加者の皆様
  • 野村先生 研究室紹介①
    野村先生 研究室紹介①
  • 野村先生 研究室紹介②
    野村先生 研究室紹介②

2022年3月3日、2022年度第2回バイオ粒子プロセス分科会、第2回食品粉体技術分科会の合同分科会として開催しました。「バイオ粒子の基礎と応用」をテーマとして、バイオ粒子(微生物)に関連した研究紹介と大阪府立大学の見学を実施しました。以下に報告します。

講演1:
大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科の三宅先生より、バイオ粒子(微生物)の身近な問題である食中毒について講演いただきました。食中毒の原因菌であるウェルシュ菌やウェルシュ菌が原因で起こる食中毒の特徴について説明いただきました。また、ウェルシュ菌の芽胞形成メカニズムやその阻害因子の探索について講演いただきました。ステロイド化合物は、芽胞誘導効果を阻害するため、食中毒の予防が期待されるとのことです。最後に、細菌芽胞のワクチンへの応用や抗癌治療剤としての可能性について紹介いただきました。殺菌方法等について活発な質疑応答がありました。

講演2
大阪府立大学大学院 理学系研究科の徳本先生より次世代シークエンサーを用いた様々な環境中に生息する微生物の種類や分布の解析(菌叢解析)技術について講演いただきました。次世代シークエンサーを用いることで菌叢構造を短時間で詳細に解析可能となるとのことでした。食品に関する研究の紹介では、閉鎖空間で湿度が高い食物工場では土壌栽培よりも食中毒を引き起こす菌が多くなるとの説明がありました。また肉食の線虫を活用した微生物の除去検討について紹介いただきました。

講演3
大阪府立大学大学院 工学研究科の野村先生より微生物が関わる界面現象の解析と利用について講演いただきました。微生物をバイオ粒子とみなした微粒子工学的観点からのアプローチが有効とのことで、バブルを用いたノンケミカル洗浄について紹介いただきました。バブルにより汚れを除去することで酸・アルカリ洗浄剤が不要となり環境負荷の低減、洗浄廃液の処理コスト削減が期待できるとのことでした。生菌体とマイクロバブル間の付着力が大きく、付着微生物の除去に有効とのことでした。また、マイクロバブルのサイズと洗浄力についてなど、質疑が活発に行われました。

研究室見学
カメラ(PCもしくはスマートフォン)を移動しながらライブ配信し、研究室紹介を行いました。次世代シークエンサー施設では、最新機器の紹介や、分析技術の習得や高い技術力を維持する方法について説明がありました。綿野研究室の紹介では、食品の処理装置やシミュレーションの紹介など、装置化について紹介がありました。野村研究室の紹介では、微生物の培養や微生物の数を把握する方法、微生物の動きを観察できる顕微鏡等の紹介がありました。

以上
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