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合同分科会報告(輸送・粉体ハンドリング分科会)

2023年1月10日

  • 大阪大学大学院 教授 田中 敏嗣氏による講演
    大阪大学大学院 教授 田中 敏嗣氏による講演
  • 参加者の様子
    参加者の様子

12月15日(木)輸送分科会と粉体ハンドリング分科会は合同分科会を開催しました。
まず始めに、粉体ハンドリング分科会の海老原代表幹事より開会の挨拶、続いて粉体ハンドリング分科会の松坂コーディネータより挨拶が行われました。その後「空気輸送の基礎から近年の動向」をテーマに、技術講演3名および関連メーカー2社による製品のプレゼンテーションを実施いたしました。以下に報告いたします。
 

技術講演
(1)「空気輸送の基礎からDEMシミュレーションまで」
大阪大学大学院 教授 田中 敏嗣 氏
空気輸送装置設計の基礎となる負荷圧力損失の取り扱いの基礎から、管内の粒子流動についての測定結果と、その特徴についてご説明していただいた。さらに個々の粒子を追跡する離散粒子シミュレーションを用いた数値シミュレーションや、鉛直管内の高速低濃度固気二相流については、剛体球モデルを用いたシミュレーションにより、粒子濃度分布、気流速度分布の実験結果の再現できることをご説明していただいた。
 

(2)「粉体の高濃度輸送の分類方法と輸送特性に関する研究動向」
大分工業高等専門学校 機械工学科 教授 尾形 公一郎 氏
粉体輸送時の流動特性の影響因子として、粒子径、粒子密度、かさ密度、透過係数、レイノルズ数、アルキメデス数が関係するという研究の概説、粉体輸送のフローパターンや分類方法に関するご説明をしていただいた。
 

(3)「超音波振動を用いた高濃度低速輸送における動力低減および閉塞防止」
日本大学 理工学部機械工学科 准教授 河府 賢治 氏
プラグ輸送のデメリットとして、管内摩擦による輸送動力が大きくなる事、閉塞の可能性が高まる事、付着による残留があり、それらの対処法として超音波振動による音響放射力に着目し、立ち上がりのベンド管に超音波を当てた実験結果についてご説明いただいた。粒子-壁面管の摩擦抵抗は超音波振動により大幅に低減できるが完全にはゼロにできず限界値がある。これは振幅の節における摩擦によるものと考えられる。超音波振動は輸送における閉塞防止に有効である。
 
 

製品紹介
(1)「フレキシブルフィッティングおよびコンプレッションカップリング」
アイシン産業株式会社 営業本部 代販営業部 課長 佐藤 智雅 氏
フレキシブルフィッティング(BFM®)は、従来の樹脂や布製のコネクターに比べ、シール性の高さ、着脱作業の容易性、強度(寿命・爆発への耐性)の高さに優れている。コンプレッションカップリング(EURAC®)は、配管同士の接続用カップリングで、溶接を伴わない接続方法で、取付の容易さ、長寿命な点で優れている。
 

(2)「廃プラ粉砕品用ロータリーフィーダユニット」
三興空気装置株式会社 営業部 武居 純也 氏
廃プラ粉砕品用ロータリーフィーダユニットは、サーマルリサイクル用途としてキルン炉などの燃料に廃プラスチックを併用して用いるためのユニットであり、その概略についてご紹介していただいた。
 

最後に、粉体ハンドリング分科会の河府副コーディネーターより閉会挨拶が行われました。
 
 

懇親会
輸送分科会の田中コーディネータに挨拶と乾杯の発声をいただき開会しました。輸送分科会と粉体ハンドリング分科会の合同開催ということもあり、いつも以上に活発な情報交換が行われ、和やかな雰囲気で懇親会を終了しました。

以上
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