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合同分科会報告(粉砕&粒子積層技術)

2023年7月25日

  • ①粒子積層技術分科会 瀬戸副コーディネータより開会の挨拶
    ①粒子積層技術分科会 瀬戸副コーディネータより開会の挨拶
  • ②見学会写真1
    ②見学会写真1
  • ③見学会写真2
    ③見学会写真2
  • ④日東電工株式会社 佐竹正之様よりご挨拶と会社紹介
    ④日東電工株式会社 佐竹正之様よりご挨拶と会社紹介
  • ⑤粉砕分科会コーディネータ 大阪大学名誉教授 内藤牧男先生のご講演
    ⑤粉砕分科会コーディネータ 大阪大学名誉教授 内藤牧男先生のご講演
  • ⑥日東電工株式会社 保井淳様のご講演
    ⑥日東電工株式会社 保井淳様のご講演
  • ⑦集合写真
    ⑦集合写真
2023年7月10日、粉砕分科会および粒子積層技術分科会は、日東電工株式会社様にご協力いただき、「機能性コーティングのための粉体技術の基礎と応用」をテーマに粉砕分科会との合同分科会を開催しました。
まず初めに、事務局より10/11~13に開催される“国際粉体工業展大阪2023(POWTEX2023)”の案内を行った後に、粒子積層技術分科会 瀬戸副コーディネータより開会の挨拶がありました。(写真①)続いて、参加者を3班に分け、日東電工株式会社の研究開発施設である「inovas」の見学を行いました。(写真②③)「inovas」は、研究開発機能だけでなく、顧客との共創のきっかけを探るイノベーション機能と人材育成機能を兼ね備えているとのことでした。見学終了後、日東電工株式会社 副CTO 全社技術部門 研究開発本部長 佐竹正之様より会社紹介 (写真④)をいただき、以下講演会を行いました。講演概要を以下に示します。
 
1) 「微粒子・粉体の構造制御による材料の特性向上と高機能化」大阪大学名誉教授 内藤牧男先生(写真⑤)
微粒子・粉体は構造制御により様々な材料開発への応用が期待できるが、講演ではまず初めに、新たに開発したセラミックスの評価方法や蓄積した製造基礎データを用いて、造粒体の加圧成形の際に粗大気孔や粗大粒子が強度に及ぼす影響について、セラミックスを加圧成形した際の強度がこれらの存在によって低下することが紹介された。続いて機械的処理により粒子を複合化し、高機能化した事例として、被覆型複合粒子であるナノ多孔体材料の断熱材としての利用や、内部分散型複合粒子の全固体リチウムイオン電池電極への展開についても紹介された。また最後に、界面の分離・接合に着目し、FRPのリサイクル技術への展開に関する説明があり、様々な微粉砕装置は粒子複合化装置として利用できる可能性があることが示された。
 
2) 「粉体を用いたアプリケーションの紹介」日東電工株式会社 全社技術部門 粘着技術研究センター長 保井淳様(写真⑥)
まず初めに、所属されている粘着技術研究センターの概要紹介の後に、粘着の剥離力を紫外線や熱、水、電気など様々なものでコントロールができるトリガー剥離技術の紹介があった。続いてディスプレイ向けフィルムにおいて、①ディスプレイ最表面での反射光の抑制、②透明電極膜界面での反射光の抑制、③金属配線の反射光の抑制に関して、添加する粒子の特性や分散状態などの構造制御により解決した事例を紹介された。
 
ご講演後には活発な議論が行われ、盛況のうちに講演会を終えることができました。今回の見学会・講演会において、日東電工株式会社の技術を知ることができました。見学会・講演会後の懇親会では、参加された方々の交流が活発に行われ、親睦を深めることができました。
最後に、今回の合同分科会にご参加いただいた方々や運営に携わっていただいた方々に心より感謝いたします。
 

以上

本分科会の開催案内は、こちらよりご確認いただけます。

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