活動報告
分級ふるい分け分科会 報告
2019年8月29日
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写真1.コーディネータ開会挨拶
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写真2.工場見学後の集合写真
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写真3.講演会の様子(林電化工業㈱林氏)
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写真3.講演会の様子(㈱シンコーメタリコン中森氏)
開会に際しコーディネータ吉田先生から、活発な質疑・討議によりチタン素材の製造について理解を深めましょうとのご挨拶をいただきました(写真-1)。
そして、大阪チタニウムテクノロジーズ執行役員の宮本様のご挨拶、高井様の会社紹介の後、同社のマイクロバスで各製造棟を移動しながら見学しました(写真-2)。原料鉱石とカルサインコークスを塩素ガスで反応させて四塩化チタンを生成する工程、四塩化チタンをマグネシウムで還元して多孔質のスポンジチタンの大きな塊を製造する工程、それを破砕、ふるい分けする工程、スポンジチタン粉粒体を溶解してチタンインゴットに加工する工程、チタンインゴットを切削して仕上げる工程の設備を、フローシートや模式図などを用いた説明を受けながら見学しました。
四塩化チタン製造工程に設置しているサイクロンやスポンジチタンの破砕粒子の粒子径調整で利用しているふるい分け機が、製品品質の安定化や効率化に寄与していることなど、粒子分離技術に関する具体的な知見が得られました。航空宇宙、医療、電子などの多くの先端分野での用途拡大が期待されているチタン素材の製造における、分離技術の状況と課題について情報収集ができ大変有意義でした。
見学後、㈱シンコーメタリコンの中森様の「夢を叶える魔法の技術『溶射』」と題する発表(写真-3)および林電化工業㈱の林様の「耐摩耗技術のご紹介(材料から表面処理、コーティングまで)」と題する発表(写真-4)がありました。両発表ともに分級、ふるい分けなどの粉体機器で問題となっている摩耗の対策に関する講演で、処理実績、材料選定やコスト面での評価など多くの質疑があり、活発な討議が行われました。
以上