活動報告
分級ふるい分け分科会 報告
2018年8月16日
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写真1.抹茶製造工場の見学
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写真2.お茶の疑似品評会での試飲
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写真3.農研機構・野村先生の講演の様子
コーディネータの吉田先生の開会挨拶、葵製茶の本田社長の会社紹介と抹茶製造の説明の後、数百台の自動の小型石臼で抹茶を挽いている工場を見学しました(写真1)。抹茶の用途は大部分が食材用であり、食品安全と品質管理の要求レベルが高く、製品安全性向上のためにふるい分け機を導入しています。近年では輸出も増大しており、抹茶の特性を示す科学的データが求められているとのこと。抹茶生産の長い経験と豊富な実績により蓄積したノウハウを活用し、さまざまなニーズに対応したモノづくりを推進している姿勢に感銘を受けました。
工場見学の後、お茶の品質評価のポイントの説明を受け、模擬品評会として緑茶の飲み比べを体験しました(写真2)。また、休憩時間には、抹茶の試飲と和菓子の試食をさせていただきました。
講演会では、農研機構 野村先生に「お茶の基礎と機能性」と題して講演いただきました(写真3)。お茶の歴史から成分・機能性まで、お茶に関する基礎事項を平易に解説していただき、お茶について理解がとても深まりました。また、製品紹介講演では、ケイエスリンクス 河原田氏による、抹茶の最終工程でも使用されている振動ふるい機の紹介とホソカワミクロン岸下氏による、お茶の粉砕で使用されている代表的な粉砕機の特徴についての説明がありました。それぞれの発表で、多くの質疑があり、活発な討議が行われました。
以上